債権各論
 Civil law III
 担当教員:髙橋 良彰(TAKAHASI Yosiaki)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科総合法律コース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:4単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
 民法典のうち、第三編(債権)の第二章以下を扱う。
 同分野は、講学上債権各論と呼ばれるが、契約と不法行為を中心とした債権の発生原因について考察することになる。個々の条文の意味、制度の存在意義の理解、基本判例についての知識を習得することができる。

【授業の到達目標】
 債権各論の分野に関する基本的な知識とその応用能力を身につけることができ、また、各種試験に対応できる能力を身につけることができる

【授業概要(キーワード)】
 民法、債権各論、債権の発生原因、契約、事務管理、不当利得、不法行為、判例

【科目の位置付け】
 カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解した上で、履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
 講義形式で進めますが、教員からの問題提起などを積極的に行いたいと思いますので、これに答えるとともに、その問いかけの意味を考えながら講義を理解していけるようにしていきたいと思います。
・日程
 理解しやすさを考慮し、次の順番に講義をしていきます。
1、不法行為法の構造 2、要件論 3、過失 4、因果関係 5、損害とその賠償 6、損害賠償の範囲と方法 7、共同不法行為 8、過失相殺など 9、使用者責任・工作物責任など 10、契約法の概要 11、売買の成立 12、売買の効力 13、売買の解除 14、特殊な売買と特別法 15、賃貸借と継続的契約 16、賃貸借、 17、使用貸借・消費貸借 18、雇用・請負 19、委任とその広がり 20、組合契約など 21、贈与などの無償契約 22、不当利得と契約の無効取り消し 23、事務管理と委任契約 24、法体系から見た債権各論

【学習の方法】
・受講のあり方
教科書などを通読し、問題点を整理したうえで講義に備えてください。疑問点は積極的に質問してください。
・授業時間外学習へのアドバイス
 契約法入門や私法入門の講義と重なる部分がありますので、それら講義の内容を参考にしてください。

【成績の評価】
・基準
 制度を理解し条文や判例などをふまえてその説明ができること(30点)、論理的な叙述が出来ていること(40点)、自分の考えだけでなく他人の考えとの対比ができていること(30点)、で評価します。
・方法
 筆記試験(百点満点)で評価します。
 各問題は、制度趣旨や重要な論点などから出題し、講義を聴いている限り難問・奇問は出しません。その中で、『主体的な参加の度合い』・『知識の習得の度合い』・『理解の度合い』・『汎用的技能の習得の度合い』を見ます。

【テキスト・参考書】
内田貴『民法II 債権各論』もしくは大村敦志『新基本民法5 契約編 -- 各種契約の法』同『新基本民法6 不法行為編 -- 法定債権の法』を教科書として指定できればと考えています。講義の最初の日に相談したいと思います。

【その他】
・オフィス・アワー
木曜日午後2時40分から午後4時10分までの予定

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