国際法演習
 Seminar on International Law
 担当教員:丸山 政己(MARUYAMA Masami)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科総合法律コース
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期・後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
国際社会の諸問題に対して国際法からアプローチする。いわゆる地球的規模の課題(平和,人権,地球環境,貧困・開発,テロリズム,感染症,核拡散など)に対して,国際法または国連を中心とする国際組織がどのような役割を果たしているか,またどうあるべきかについて検討して,自分なりの問題解決策を見出すことを目的とする。

【授業の到達目標】
この演習を履修した学生は,
1)自分で国際法に関するテーマを見つけ出し,最終的にゼミ論文(または卒業論文)を作成できる。【知識・理解】
2)自分の研究テーマに関する情報を的確に収集・分析することができる。【技能】
3)他者との議論を通じて自分の考えをまとめ,説得的に伝えることができる。【態度・習慣】

【授業概要(キーワード)】
国際組織,国際連合,国際の平和と安全の維持・実現,国際人権,テロリズムなど

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については,「カリキュラム・マップ」を参照し,よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
前期には,テキストを全員で読み国際法上の諸問題について関心を養ったうえで,後期には,各自が関心を持つ問題について調べた内容を報告し,全員で議論する。
・日程
前期:国際法の基本判例を検討し,全員で議論。
後期:ゼミ生がそれぞれ選択したテーマについて報告し,全員で議論。

※国際法を勉強していく上で,最低限英語で資料を読み解く力が必要とされる。従って,ゼミ生のテーマに応じて英語文献も講読する予定である。学期末には,各自の研究テーマについてレポートを作成する。4年次には,ゼミ論文(希望者は卒業論文)に取り組む。

【学習の方法】
・受講のあり方
積極的に参加する。自分たちでゼミを運営していくという意識をもつ。
・授業時間外学習へのアドバイス
報告の担当でなくとも,質問やコメントをするために文献をきちんと読んでおく。
ゼミで出てきた議論について,あらためて文献を読み,補完しておく。

【成績の評価】
・基準
ゼミにおける報告や討論・期末レポート(4年生はゼミ論文)を課して,知識の習得,理解の度合い,汎用的技能(論理的思考力,文章表現力),参加の度合いについて総合的に評価する。具体的には,次のような点が基準となる。①国際法上の諸問題について,的確な情報収集・分析を行うことができるか。②他者との積極的な議論を通じて自分の見解をまとめる力が養われているか。③国際法の専門的知識や学習の過程で得た多様な視点をもとにして,国際社会の諸問題に対する自分の考えを論理的,説得的に主張する力を身につけているか。
・方法
ゼミにおける報告・積極的な討論:50%,学期末レポート(4年生はゼミ論文):50%
ただし,3回を超えて無断欠席をした場合,成績評価をすることはできない。

【テキスト・参考書】
テキスト:①杉原高嶺・酒井啓亘編『国際法基本判例50[第2版]』(三省堂,2014年),
 ②『国際条約集2017年版』(他のものでも構わないが必ず用意すること)
 その他は適宜紹介する。

【その他】
・学生へのメッセージ
国際法,国際人権法,国際組織法を卒業までに履修すること。また国際関係に関連する科目を履修して,国際社会の諸問題について関心を養なうこと。
・オフィス・アワー
木曜日 14:30~16:30 丸山研究室

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