【授業の目的】
「健全な公民」であるとともに自ら問いを立てて動く「能動的な公民」を育成するための公民科教育法を考えることを目的とする。
【授業の到達目標】
①公民科教育の目標を説明できる。【知識・理解】 ②基礎学力を充実させ、問題解決型の「新しい学力」を身につけさせる教育を工夫できる。【技能】 ③「民主主義と国民国家」にかかわる問題に関心を持ち始めることができる。【態度・習慣】
【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。
【授業計画】
・授業の方法
公民科で扱う基礎・基本事項を、歴史的に、あるいはパーソナル(個人的)・ローカル(地方的)・ナショナル(一国的)・リージョナル(地域的)・グローバルな視野に立って、多角的に検討する。 1)第1回-10回 毎回、数個の基本事項を検討、意見交換 2)第11回-14回 受講者全員が作成した学習指導案を発表、意見交換 3)第15回 学校/教師について討論。期末考査。アンケート
・日程
第 1回 『社会科』から『公民科』へ(修身科。学習指導要領の変遷) 第 2回 2つの「教育基本法」(教育勅語。教育基本法) 第 3回 『公民科』(教育と道徳) 第 4回-5回 「現代社会」(領土問題。日本/日本人。国と自治体) 第 6回-7回 「倫理」(倫理と道徳。正義。倫理と宗教) 第 8回-9回 「政治・経済」(政治とことば。人が人を裁くということ。経済と環境) 第10回 「公共」(主権者教育) 第11回-14回 学習指導案発表(1人約10分の発表。意見交換) 第15回 学校/教師について(討論)。期末考査。アンケート
【学習の方法】
・受講のあり方
講義については,高校時代の経験と比較し批評するなど,問題意識を持って臨む。
・授業時間外学習へのアドバイス
1)読書やマスメディアを利用して,教育や公民科に関係する情報に興味・関心を持つ。 2)公民科教科書を,その構成や意図にも留意して,丁寧に読み返す。 3)レポート・学習指導案(授業中に具体的に指示)について,テーマ,資料,内容,構成などをイメージし準備する。
【成績の評価】
・基準
試験、レポート、指導案、意見発表において、知識の習得、理解の度合い、汎用的技能、参加の度合いのそれぞれの項目について判定し、その合計点を用いて判定します。基準は、 1)教育や公民科について興味を持ち、教科書の記述や現状を説明し、その問題点を指摘できる。 2)試験、レポート、指導案では、テーマを発見し、分析し、論理的に構成できる。 3)授業に積極的に参加し、意見発表では、自分の見解をわかりやすく表現するとともに、他者の発言内容を理解しようとする。
・方法
期末試験:40%,レポート:20%,学習指導案:20%,意見発表:20%
【テキスト・参考書】
高校時代に使った公民科教科書(「現代社会」,「倫理」,「政治・経済」)
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