教職実践演習(中学校・高等学校)
 Teacher Training Practice (English)
 担当教員:手塚 美雄(TEZUKA Yoshio)
鈴木 亨(SUZUKI Toru)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科グローバル・スタディーズコース
 開講学年:4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
中学校英語、高等学校英語の教育職員が備えるべき資質とは何かを考える。学級経営部分に関しては中学校ないし高校での教職経験者が、教科指導部分に関しては教職経験者と「教科に関する科目」に関わる人文学部の教員が、それぞれ担当して授業を進める。

【授業の到達目標】
中学校英語と高等学校英語の教育職員免許の取得を目指す学生が、人文学部で学んできた専門的な知識や技能を、生徒の発達段階、学習課題に合わせて教科指導できる授業力を身に付けるととともに、生徒の発達段階や学習課題に合わせ、個人あるいは学級・学年集団に対して生徒指導・学級経営できる技能を修得する。また、教員としての使命や服務・倫理を自覚し、教科指導及び学級経営のマイクロ・ティーチングなどの場で、協働作業を通して対人関係能力や社会性を身につける。

【授業概要(キーワード)】
英語、教育職員免許

【科目の位置付け】
教育職員免許取得のための仕上げの授業である。
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
発表、討論、講義、見学など様々な方法によって実戦的指導力を身につける。
・日程
第1回 オリエンテーション、自己紹介、意見発表及び討論(教育について思うこと)

第2回 意見発表及び討論(部活動+小学校英語)

第3回 意見発表及び討論(いじめ+英語による授業)

第4回 意見発表及び討論(教員の不祥事+教員の英語力)

第5回 意見発表及び討論(進路相談+英語検定試験)
第6回 意見発表及び討論(学級経営+英語教育の目的)

第7回 高校英語授業の見学(山形市内の高等学校を予定)

第8回 Practical English Teaching: Junior High School (Effective Warm-up Activities)
第9回 Practical English Teaching: Junior High School (Teaching English through English)
第10回 Practical English Teaching: Junior High School (How to Team-teach with an ALT Effectively)
第11回 Practical English Teaching: Junior High School (How to Teach Grammar Effectively)
第12回 Practical English Teaching: Senior High School(Teaching English through English)
第13回 Practical English Teaching: Senior High School (How to Team-teach with an ALT Effectively)
第14回 Practical English Teaching: Senior High School (How to Teach Grammar Effectively)
第15回 まとめ及び授業評価
*上記の日程は、受講者数、実地見学校の事情などによって変更することがある。

【学習の方法】
・受講のあり方
「教員としての責任を将来負うことになる」という自覚を持つこと。また、受講生間での意見交換には積極的に参加する。
・授業時間外学習へのアドバイス
・予習のあり方:教育実習期間中に自分が作成した記録や現場の教職員から指摘された点を整理し、それらを踏まえて「履修カルテ」を作成する。
・復習のあり方:授業中に行ったマイクロティーチングで、担当教員から指摘された問題点は必ず記録し、その内容を確認して改善法を検討する。

【成績の評価】
・基準
①中間レポート、②討論・発表、③期末レポートによって成績を評価する。①においては、授業内容の理解に基づき、自分の課題と到達点が明確になっているかどうかを評価する。②においては、やむをえない事情による以外は毎回出席し、テーマに関して積極的に解決しようとする責任感を持ち、他の受講者と協力しながら生産的な議論をし、その中で自らの意見について説得力をもってまとめることかができるか、という観点から主体的参加の度合いを評価する。③については、受講を通じて、学級経営や教科指導に関する知識の修得と理解がどの程度進んだか、その成果を評価する。また、①②③を通じて汎用的技能(論理的思考力、文章表現力、発表力等)についても評価する。
・方法
(1)前期レポート:学期の前半で取り扱ったテーマの中からひとつ選び、その概要及び自分の考えをまとめる。【20点】
(2)学期を通じての授業における討論・発表【40点】
(3)後期レポート:学期の後半で扱う英語教育に関する内容(TT, Grammar, TETE, etc.)から一つ選び、それについて自分が理想とする授業を文章にまとめる。(テーマについての現状分析、課題、目指す姿、そのために自分が身に付けなければならないこと等)【40点】

【テキスト・参考書】
必要に応じてプリントを配布する。参考文献も授業で紹介する。

【その他】
・オフィス・アワー
火曜日9/10校時(鈴木亨研究室)
email: torus@human.kj.yamagata-u.ac.jp

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