自然科学基礎実験III
 Laboratory Course of Natural Science III
 担当教員:藤山直之(FUJIYAMA Naoyuki)
 担当教員の所属:理学部生物学科
 開講学年:3年  開講学期:前期  単位数:1単位  開講形態:実験
 開講対象:全学科(ただし生物学科は受講できない)  科目区分:資格取得のための科目(卒業要件外科目) 
【授業の目的】
生物学科以外の理学部学生の理科の教員免許取得に必要な科目として開講する。身近な動植物を対象とし,観察を通して基本的な構造と顕微鏡観察の基礎を学ぶ。プレパラート作成や解剖を通じて生物の構造を観察するとともに多様性に触れ,構造や機能がどのように進化したのかを考察することを目的とする。

【授業の到達目標】
生物を観察することで,その構造や形態が生きていることとどのように結びついているのか,またそれらの特性がどのように進化してきたのかが理解でき,教材開発等に応用できるようになる。

【授業概要(キーワード)】
植物,淡水性微生物,軟体動物,節足動物,観察,実体顕微鏡,光学顕微鏡.

【科目の位置付け】
本科目は,中学校教諭免許状の資格取得を目的とする科目であるので,該当する学生のみが受講すること。また,専門分野以外の学問領域や地域社会との交流にも関心を向け,幅広い理学の基礎知識を得ることを目的とする(理学部カリキュラム・ポリシー)。

【授業計画】
・授業の方法
実体顕微鏡や光学顕微鏡で植物や無脊椎動物などの構造を観察し,写真撮影やスケッチで形態を記録する。
・日程
以下の内容を15週にわたって取り上げる。
1)口腔上皮細胞の観察
2)維管束の観察
3)気孔の観察
4)淡水性微生物の観察(動物と植物)
5)細胞分裂の観察
6)陸産無脊椎動物の多様性(採集・ソーティング・プレゼンテーション)
7)節足動物の比較観察(解剖を含む)
8)軟体動物の比較観察(解剖を含む)
9)コケに生息する微小動物の観察
※実験で観察する生物および実験順は,試料の入手状況による。

【学習の方法】
・受講のあり方
作業と観察を実際に行うことが大事である。毎回出席し積極的に取り組むこと。
・授業時間外学習へのアドバイス
特に予習の必要はない。
観察した内容について配付資料などを用いて復習すること。

【成績の評価】
・基準
実験への参加状況と,実験内容の理解度を評価の対象とする。
・方法
実験への参加・作業状況(60%)とスケッチ・レポートの内容(40%)により評価する。

【テキスト・参考書】
テキストは使用しない。必要な資料を毎回配布する。

【その他】
・学生へのメッセージ
実験は,自分の目で観察し,自分の手を動かして作業することが何より大切なので,毎回積極的に参加してください。
・オフィス・アワー
研究室に在室している時間は随時。

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