物理学実験Ⅲ
 Labratory Physics Ⅲ
 担当教員:大西 彰正(OHNISHI Akimasa),中森 健之(NAKAMORI Takeshi)
 担当教員の所属:理学部物理学科
 開講学年:2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:実験
 開講対象:物理学科  科目区分:必修科目 
【授業の目的】
金属抵抗の温度変化、等電位線、リサージュ図形、電気素量の実験により熱、電位、電荷、波等について、電磁気学の基礎や量子の概念を理解し、GM計数管を使った放射線測定により基本的な放射線の測定方法やデータの取り扱い方を習得する。LC回路、オシロスコープの実習、計算機による回路実習などにより現代の物理測定に必要な電子回路と測定装置の使用法に習熟する。実験毎のレポート作成を通じて、科学文書の書き方を習得し、論理的な文書を書く能力を養う。

【授業の到達目標】
(1)基本的な実験装置(テスター、オシロスコープ、発振器、カウンターなど)が使用できること、(2)計画的に実験が遂行できること、(3)適切な実験報告書が作成できること、(4)プレゼンテーションにより実験結果及び考察を他者に伝えられること。

【授業概要(キーワード)】
学生実験

【科目の位置付け】
この授業は、実験を中心とした専門教育科目であり、実験を通して物理学の基礎的な専門知識及び物理的な考え方を学ぶ(理学部カリキュラム・ポリシー及び物理学科教育目標)。

【授業計画】
・授業の方法
2人一組で6テーマ(2週間で1テーマ)の実験を実施する。適宜、提出された実験報告書に対して面接指導を行う。
・日程
第1回目 実験ガイダンス(注意事項、装置の扱い方など)と実験報告書の書き方について
第2~3回目 第1回実験・実習の実施
第4回目 第1回実験・実習の報告書に関する全体指導
第5~14回目 第2~6回実験・実習の実施および実験報告書の面接指導
第15回目 第6回実験のプレゼンテーション

なお、実験・実習のテーマは次の通りである:「金属抵抗の温度特性」、「等電位線」、「LC共振回路」、「電子回路」、「GM計数管」、「波の位相差とリサージュ図形」、「オシロスコープの実習」、計算機を使った回路実習」、「電気素量の測定」

【学習の方法】
・受講のあり方
実験はテキストにしたがって、自習形式で行う。
・授業時間外学習へのアドバイス
予めテキストをよく読み、実験の目的、基本原理、実験方法などについて学習してから実験に望むこと。また各実験の終了後、実験報告書の作成とプレゼンテーションの準備を通して理解を深めること。

【成績の評価】
・基準
(1)実験の目的や基本原理を理解して計画的に実験が遂行できること、(2)実験データが誤差や計算法などに注意して整理・図示でき、実験結果がよく検討(考察)された実験報告書が作成できること、(4)わかりやすいプレゼンテーションができることを合格の基準とする。
・方法
実験・実習点(40点)、報告書(50点)、プレゼンテーション(10点)により評価する。与えられたテーマの実験・実習をすべて終了し、第1~5回実験の報告書を提出期限までにすべて提出し、第6回実験のプレゼンテーションを行わなけらばならない。提出された報告書が十分でない場合には再提出を求める。提出期限後の報告書の提出は原則として認めない。実験点は通常の授業時間でのみ評価し、欠席した場合は0点とする。自己都合により欠席した場合は、欠席の実験・実習の評価は0点とする。

【テキスト・参考書】
テキストはWebClassからダウンロードすること。

【その他】
・学生へのメッセージ
第1回目の授業に出席しない場合は原則として受講を認めない。また、第4回目の全体指導も必ず出席すること。

30200262-2017-03-32150