現代天文学入門
 Introduction to Modern Astronomy
 担当教員:柴田 晋平(SHIBATA Shinpei)
 担当教員の所属:理学部物理学科
 開講学年:3年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:物理学科  科目区分:選択科目 
【授業の目的】
現代天文学
宇宙を理解することは物理学の基本原理を解明するために重要なだけでなく、人生観や世界観にも重要な影響を持ちます。
まず、宇宙の全体像を知り、その形成の歴史を概観します。
宇宙を理解するために実験室内で宇宙を作って実験したり、遠い天体に実際に行ってサンプルを取って来たりすることはできません。
にもかかわらず、宇宙についてたくさんのことを人類は知っています。
どのような方法で宇宙を知り得るかというのも勉強してみる価値のあることでしょう。
きっと感動すると思いますよ。
また一方で、将来天文学の勉強を深くやってみたいという方もおられるでしょう。講義では、宇宙を理解するための基礎的な考えたかや公式などを示しそのような目的にも満足できる結果を与えるよう、講義内容が組まれています。

【授業の到達目標】
現代天文学に関する基本事項を身につける。

【授業概要(キーワード)】
天文学、 宇宙物理学

【科目の位置付け】
宇宙物理学研究の基礎的な知識を修得し、社会に貢献するための倫理観と責任感を持つともに、理学についての深い知識を修得し、自己の中に体系化することにより、幅広い視野と探究心を持ち、また、専門分野において修得した知識と思考方法に従って、社会の要請する課題を独創的かつ柔軟に解決し、その結果を表現する 能力と意欲を持つ。また、課題解決に対して協同で取り組めるコミュニケーション能力を持つ能力の向上に寄与す
る。

【授業計画】
・授業の方法
講義及び演習、最近の話題、美しい・おもしろい画像、おもしろい話
・日程
授業計画(以下3大項目;18小項目を15回の講義で学習する。)
1. 宇宙の距離感覚
主な天体と階層構造、見かけの大きさ、視差(parallax)、星の明るさ、星の光度と絶対等級、ハッブルの法則と宇宙膨張

2. 宇宙の色彩感覚
光の色、望遠鏡き、fluxとInstenisty、干渉計、分光、黒体放射、星の有効温度、HR図、放射輸送の方程式、星の線スペクトルの形成

3. 形を捉える感覚
自己重力系、Virial定理

【学習の方法】
・受講のあり方
講義を聴いて理解に努める
・授業時間外学習へのアドバイス
資料プリントを予習
資料プリントの問題集を解く

【成績の評価】
・基準
授業計画で示された各項目の理解度で評価
・方法
期末試験の評点により評価する。
(授業概要、授業計画に挙げられた項目の理解度が60%以上必要である。)

【テキスト・参考書】
資料プリント(http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/tenmongaku/ よりダウンロードできます。
参考書:The Campridge Atlas of Astronomy, eds., Jean Audouze, and Guy Isra\"{e}l,
Cambridge University Press.

【その他】
・学生へのメッセージ
まずは、おたのしみ。天文学の世界へどうぞ。

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