有機化学Ⅱ
 Organic Chemistry Ⅱ
 担当教員:栗山 恭直(KURIYAMA Yasunao)
 担当教員の所属:理学部物質生命化学科
 開講学年:2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:物質生命化学科  科目区分:必修科目 
【授業の目的】
前期の「有機化学Ⅰ」における学習を踏まえ,「有機化学Ⅱ」では主に,不飽和脂肪族化合物や芳香族化合物の性質や反応性に関して,立体電子論ならびに分子軌道論を用いて解説する。
有機化合物の構造-物理・化学的性質-特徴のある反応性を,相互に関連づけながら理解するために,立体電子論ならびに分子軌道論に基づき,電子レベルで思考できるようにする。

【授業の到達目標】
有機化合物の性質やそれらの反応性を正しく理解するために,電子の過不足での反応様式,その反応機構を正しく説明できること。
基本的な人名反応による物質の変換することが可能になる。反応を制御する,溶媒・温度などの効果を説明できること。

【授業概要(キーワード)】
有機立体電子論,分子軌道論,人名反応(Name Reaction)

【科目の位置付け】
物質生命化学科 有機化学分野 必修科目
この授業は、自然科学における基本的な知識を修得することを目的とする。(理学部ディプロマ・ポリシー)

【授業計画】
・授業の方法
下記の授業計画に沿い,指定した教科書を用いて,講義形式で授業を行う。
・日程
1)ガイダンスおよび有機化学Ⅰ講義内容の復習
2~7)アルコール, エーテル,硫黄化合物とアミン(14章)
アルケンとアルキンへの付加反応(15章)
芳香族求電子置換反応(16章)
エノラートイオンとその反応(17章)
8)中間試験
9~14)求電子性アルケンへのと芳香族化合物の求核反応(18章)
縮合多環芳香族化合物と芳香族へテロ環化合物(19章)
ラジカル反応(20章)転位反応(21章)
15)期末試験とその解説

【学習の方法】
・受講のあり方
最初の10分に前回の講義に関する問題をミニッツペーパーで確認する。
板書の内容をノートにきちんと筆記すること。
講義終了時にミニッツペーパーを提出させるので,質問等疑問点を書く。
次回の冒頭に説明を行ないます。
・授業時間外学習へのアドバイス
受講前に教科書に目を通し,ノートに要点をまとめてくる。
次の講義までに教科書の例題等で理解を確認しておく。
教科書にリンクしたHPを活用すること

【成績の評価】
・基準
反応を電子の授受で理解し,物質の変換するための反応を設計できること。官能基の変換を合成に利用できること。
・方法
授業計画に示した通り,前後半それぞれについて筆記試験を行い,その平均点を最終評価とする。

【テキスト・参考書】
奥山 格 (著), 石井 昭彦 (著), 箕浦 真生 (著) , 有機化学 改訂2版,(丸善株式会社、2016)
ISBN-13 978-4621089774

【その他】
・学生へのメッセージ
授業に出席して講義を聴くこと。休まずに受講すること。
復習して次回のミニッツペーパーでの理解を確認すること。
教科書にリンクしたHPを活用すること。
・オフィス・アワー
TEL/FAX: 023-628-4586(研究室)/4506(サイタセンター 10時~17時)
E-mail:kuriyama@sci.kj.yamagata-u.ac.jp

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