高分子化学
 Polymer Chemistry
 担当教員:大谷 典正(OHYA Norimasa)
 担当教員の所属:理学部物質生命化学科
 開講学年:4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:物質生命化学科  科目区分:選択科目 
【授業の目的】
高分子化学の基礎、分子構造と物性

高分子は、プラスチック、ゴム、合成繊維など私たちの生活に必要不可欠な材料として化学工業の主役的な分野であります。一方、タンパク質、セルロースなどは天然高分子とよばれ、核酸や酵素などは生命現象に直接関連する重要な物質です。本講義では、これら高分子化合物の物性、構造、合成法など基礎高分子学を学び、さらに機能性高分子について医療用高分子の例をあげながら学習します。

【授業の到達目標】
高分子化合物に特有の物理的性質が分子のミクロ構造や分子運動と深く関連していることをが理解できるようになる。

【授業概要(キーワード)】
高分子化学、機能性高分子、分子量分布、重合

【科目の位置付け】
理学についての基礎知識の上に、高分子化学のより深い知識を修得し、自己の中に体系化することにより、幅広い視野と探究心を身につけることを目的とする。(理学部ディプロマ・ポリシー)

【授業計画】
・授業の方法
前半で高分子化学の基礎について講義し、身の回りで活躍する高分子材料について学ぶ。
毎回、確認テストを行うことにより理解度を深める。
・日程
以下の内容について講義を行います。
第1回~第3回
・高分子化合物の性質
高分子化合物の定義
天然と合成高分子化合物
第4回~第7回
・高分子の化学構造
分子量と分子量分布
モノマーの配列
立体規則性
第8回~第11回
・高分子の合成反応
逐次重合
連鎖重合
第12回~第15回
・機能性高分子
分離膜
医療用高分子

【学習の方法】
・受講のあり方

・授業時間外学習へのアドバイス
配布物を参考にして、十分な予習を行うこと。
疑問点は放置することなく、参考書で調べるなり、質問するなりして必ず解決すること。

【成績の評価】
・基準
高分子化学について講義を通じて得られた知識を基に、身の回りにある高分子材料の特性を説明できることが合格の基準です。
・方法
中間試験と期末試験を総合して評価する。

【テキスト・参考書】
適宜配布する。
高分子化学入門、蒲池幹治 著、NTS
コンパクト高分子化学、宮下徳治 著、三共出版

【その他】
・学生へのメッセージ
高分子化学には初めて触れる学生が多いと思うが、生活の中には、ゴム・プラスチック製品があふれている。身近な物質に興味と疑問を抱くことにより科学の芽は育つものである。

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