分析化学Ⅲ
 Analytical Chemistry III
 担当教員:鵜浦 啓(UNOURA Kei)
 担当教員の所属:理学部物質生命化学科
 開講学年:3年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義・演習
 開講対象:物質生命化学科  科目区分:選択科目 
【授業の目的】
・化学反応には均一系反応と不均一系反応があることを学ぶ
・均一系化学反応について化学反応速度とと化学反応のメカニズムについて学ぶ
・不均一系の代表として、電気化学の基礎を学ぶ
・電気化学測定法の基礎を学ぶ


電気化学は化学反応の基礎概念を理解するうえでも重要であるが、広い分野に関わる科目である。この授業では電気化学の基礎から応用まで学習する。
化学反応の機構を推測するために最も基本的で不可欠なことは、化学反応の速度を知ることである。本授業では化学反応速度の速度式の取扱いや、速度定数を支配する因子などを解説することによって、化学反応の速度と機構との関係について学ぶ。
電気化学は化学反応の基礎概念を理解するうえでも重要であるが、広い分野に関わる科目である。この授業では電気化学の基礎から応用まで学習する。

【授業の到達目標】
将来、自分で反応機構を解明するための実験を計画する際に、本講義が役立つことを目標としている。

【授業概要(キーワード)】
化学反応速度 反応メカニズム 均一系化学反応 不均一系化学反応 電極反応 電気化学測定法 電池

【科目の位置付け】
発展的・応用的な化学の知識を身につける。(理学部物質生命化学科の学習・教育目標)

【授業計画】
・授業の方法
・パワーポイントを使って講義する。
・パワーポイントのスライドはWebclassに各授業終了後にアップする。
・授業中に適宜、問いかけをし、学生自身の解答(周囲との相談もOK)をノート等に記録させ、講義内容の理解を深めてもらう。
・日程
次の様な内容について講義する。また、演習を通して理解を深める。

第1回目 ガイダンス:講義の進め方、均一系・不均一系化学反応とは
第2回目 反応のエネルギー論
第3回目 均一系化学反応と反応速度について
第4回目 反応速度式の取り扱い:1次反応速度式、2次反応速度式、
第5回目 反応速度式の取り扱い:可逆1次速反応速度式、 逐次反応速度式、定常状態近似
第6回目 ミカエリス・メンテン型速度式
第7回目 反応機構推定のためのルール
第8回目 電極反応と標準電極電位
第9回目 電極反応の速度、電解合成、
第10回目 1次電池、二次電池 燃料電池
第11回目 光電気化学、光触媒、
第12回目 太陽電池
第13回目 化学センサー、表面処理
第14回目 電気化学測定法
第15回目 試験とまとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
講義で板書する数式の誘導は、理解しながらノートに記録する。
・授業時間外学習へのアドバイス
教科書の例題を適宜解いておく。

【成績の評価】
・基準
化学反応速度について、授業をとおして得られた知識や経験に基づいて主体的に考察し、論述できることが合格の基準とする。
・方法
期末試験の結果を主に、毎時間行う授業の理解度を確認する小テストの結果も加味して評価する。

【テキスト・参考書】
「テキスト」
斎藤勝裕著、“反応速度論-化学を新しく理解するためのエッセンス”、(三共出版、1998)

【その他】
・学生へのメッセージ
数式を辛抱強くフォローしましょう。
・オフィス・アワー
講義で指定する。

30300432-2017-03-33330