動物生理学実験
 Laboratory Course of Animal Physiology
 担当教員:長山 俊樹(NAGAYAMA Toshiki)
 担当教員の所属:理学部生物学科
 開講学年:3年  開講学期:前期  単位数:1単位  開講形態:実験
 開講対象:生物学科  科目区分:選択科目 
【授業の目的】
刺激に対する動物の応答、及びその神経基盤。
動物の生得的行動というのは、多くの場合、カイネシス・タキシス・反射弓の組み合わせで起こるステレオタイプなパターンである。しかし、環境条件・動物自身の生理的状況・行動の履歴や経験によって、その応答パターンというのは多くの場合、可塑的に変化する。行動・生理学実験・神経活動のシミュレーションを通じ、動物行動の発現・修飾機構の基礎を学ぶ。

【授業の到達目標】
生得的行動の性質とその神経的基盤の理解を身につける。

【授業概要(キーワード)】
刺激、応答、走性、反射、学習、ニューロン

【科目の位置付け】
理学部のカリキュラム・ポリシー1,2に準拠

【授業計画】
・授業の方法
いくつかの班に分け、グループごとに実験します。
・日程
1)ゾウリムシの行動実験
2)ザリガニの外部形態、内部形態、神経-筋接合部の観察
3)静止電位・活動電位の電気生理及びシミュレーション実験

【学習の方法】
・受講のあり方
実験手順の説明、注意事項をよく聞き、集中し積極的に参加すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
何がうまく行き、何がまずかったかを振り返り、次の実験の参考にすること。

【成績の評価】
・基準
実験への取り組み姿勢と提出されたレポートを総合的に評価します。
・方法
実験への取り組み姿勢 50%、レポート50%

【テキスト・参考書】
実験の手順を説明したプリントを適宜配布します。
トピックスに合わせ、その都度知らせます。

【その他】
・学生へのメッセージ
学生実験に求められているものは結果だけではありません。もちろん、結果も大事ですが、なぜその実験を行うのかという目的や背景、その結果が導かれた過程の理解と、結果に重大な影響を及ぼす可能性のある実験中の様々な要因の把握の方が重要なのです。そのことを踏まえて積極的に実験に参加してください。
あまり大人数だと、行動実験というのはなかなかうまく行きません。本当にこの実習に興味ある学生の参加を希望します。行動実験においてはすべての動物が100%全く同じ行動を示すということはほぼありえません。たとえ他の班と異なった結果になったとしても、なぜそうなったのかを考えればいいのです。失敗を恐れることなく、生き物の精巧なからだの仕組みを肌で感じ、実験の楽しさを実感してください。
・オフィス・アワー
事前に連絡があればいつでも可。

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