生物英語(前期)
 English for Biological Sciences
 担当教員:玉手 英利(TAMATE Hidetoshi)
 担当教員の所属:学術研究院
 開講学年:2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:生物学科  科目区分:必修科目 
【授業の目的】
生物学分野における英文原著論文の読解力の向上
この授業のねらいは、理学部の学生として備えるべき十分なレベルの英語力を身につけることです。ここで言う英語力とは、(1)英語論文を読んで理解する、(2)科学論文を書くために必要となる英語力,特に構文を学ぶ、の2点です。

【授業の到達目標】
英語で書かれた生物学関連の文献を,辞書を使いながらも,独力で読んで大筋は正確に理解できる英語力を身につけることを目標とします。
(1)生物学用語を新たに500ワード程度覚える
(2)500ワード程度の英語論文について30分で概要を文章化できるようになる
(3)定められた時間内で概要を把握する速読ができるようになる

【授業概要(キーワード)】
原著論文、生物学、英文和訳

【科目の位置付け】
学生便覧別表4-2に記載された学習・教育目標Dに対応

【授業計画】
・授業の方法
NatureやScienceなどから教材を選んで読み、内容を説明する形式をとります。毎時間、単語テストと小テストを行います。
・日程
第1週 はじめに、生物学をはじめとする専門分野における英文の特徴および授業についてのガイダンスをおこないます。
第2週から第15週は、以下のような英文読解を毎週繰り返して行います。
はじめに単語テスト(20分)を行います。次に、Natureなどの記事を選んで読み、一人ずつ英文和訳をしながら、教材となる英文の意味を考えま
す。さらに、生物英語の基礎となる専門用語と、数学的表現など論文特有の英語表現について、説明します。以上の後に、記事の内容に関する理解度をチェックするための小テストを行います。

【学習の方法】
・受講のあり方
1)単語を繰り返し筆記し、辞書なしで意味がわかり書けるようにする。
2)テキストを全訳して内容の理解に努める。
・授業時間外学習へのアドバイス
1 予習として、前回までに習った単語を覚えてきてください。予習の成果を、授業のはじめに行う単語テストで確認します。
2 質問にたいして、「わかりませんでした」という答える人がよくいます。でもこの授業では、そのような無責任な答えは認めません。
予習して分からない点は、どこがわからないかを明確に説明してください。
3 わからない単語を事前に調べるのは、授業に参加するための最低の条件です。
予習してこないで、授業中に辞書で調べることがないようにしてください。

【成績の評価】
・基準
到達目標1については毎回実施する単語テストで8割以上の正解率を合格基準とします。到達目標2については、毎回実施する小テストで7割以上の正解率を合格基準とします。
・方法
毎時間の単語テスト40%、小テスト40%、復習でおこなう全文英訳20%の比率で、得点を累積して評価します。

【テキスト・参考書】
NatureのResearch HighlightやNews and Viewsをテキストとするので、山形大学図書館の電子ジャーナルの使い方をあらかじめ習得しておいてください。

【その他】
・学生へのメッセージ
目標をもって英語を勉強するために、年に最低1回は、TOEICを受験することを勧めます。
授業には辞書をかならず持ってきてください。電子辞書でもかまいません。
・オフィス・アワー
木曜日の12時から13時まで。

30400641-2017-03-34340