生物英語(後期)
 English for Biological Sciences
 担当教員:品川 敦紀(SHINAGAWA Atsunori)
 担当教員の所属:理学部生物学科
 開講学年:2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:生物学科  科目区分:必修科目 
【授業の目的】
生物学原著論文の読解
今日、科学分野における研究は、生命科学分野に限らず、その大半が英語で発表されています。従って、どの分野を学ぶ学生にとっても、好むと好まざるとに関わらず、英語で書かれた論文を読んで正確に理解できる能力が求められています。
しかしながら、多くの学生のみなさんは、中学、高校、大学の基盤教育と合計7年にわたって英語を勉強してきたにもかかわらず、科学英文読解のための十分な英語力が身に付いていないようです。それはおそらく、みなさんの英語の学習のために費やした労力の多くが、いわゆる受験のための暗記中心であったり、英語教師の得意とするエッセイや小説などの文学系の英語中心であったためでしょう。
残念ながら、みなさんがこれから必要となるのは、そういった英語の理解力ではなく、記載事実、推論の正確な理解が求められる科学英語の読解力です。そこで、本授業では、細胞生物学もしくは発生生物学分野の英語の原著論文を教材として、特に記述の正確な理解に重点を置いて学んで行きます。

【授業の到達目標】
1.英語で書かれた生物関係の原著論文を、辞書を使って正確に理解できる読解力を身に付ける。

【授業概要(キーワード)】
生物学、英語、原著論文

【科目の位置付け】
理学部カリキュラムポリシー2に則り、3年時の生物学文献講読や4年時の各研究室のセミナーで必要となる原著論文の読解の練習となります。

【授業計画】
・授業の方法
順次英文和訳をしてもらいつつ、文法事項についても随時説明します。
また、授業終了前15分程度を利用して、英文和訳の小テストを合計10回行います。
・日程
発生生物学または細胞生物学分野から原著論文1編(未定)を選んで読む。
第1回~第3回 原著論文(序文)通読/解説
第4回?第6回 原著論文(材料方法)通読/解説
第7回?第12回 原著論文(結果)通読/解説
第13回?第15回 原著論文(討論)通読/解説

【学習の方法】
・受講のあり方
予習で行った自分の和訳を、適宜訂正しつつ、板書する文法事項なども注意して記録しておいてください。
・授業時間外学習へのアドバイス
授業で進むであろう範囲の予習が不可欠です。授業出席に当たっては、宿題を出しますので,必ず予習をしておいてください。だいたい毎回1回は当たると思っておいてください。
その回に進んだ範囲を、次回の授業時に小テストを行いますので、必ず、復習し、進んだ範囲の和訳ができるようになっておいてください。

【成績の評価】
・基準
生命科学論文についての読解能力、基本的な文法事項の習得を評価する。
・方法
授業ごとに行う12回の小テスト約65%、発表状況約20%、授業参加状況約15%程度で総合評価します。

【テキスト・参考書】
特にありません。
原著論文のコピーを配付します。
特にありません。

【その他】
・学生へのメッセージ
予習復習が大切です。ただ授業に座っているだけでは、英語を読む力は身に付きません。また、やむを得ない場合を除いて極力出席してください。
・オフィス・アワー
月曜7,8校時

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