物質循環科学実験
 Earth Material Cycles Practice
 担当教員:柳澤 文孝(YANAGISAWA Fumitaka)
 担当教員の所属:理学部地球環境学科
 開講学年:2年  開講学期:前期  単位数:1単位  開講形態:実験
 開講対象:地球環境学科  科目区分:必修科目 
【授業の目的】
物質循環科学についての簡単な演習と実験を行い、地球環境についての理解を深めると共に、演習や実験についての基礎的な知識を得る

【授業の到達目標】
河川水や大気を分析することによって地球環境に与える人間活動の影響について考える。具体的な目標は、1)地球の物質循環や動態に関する基礎知識を身につける
2)与えられた条件下で計画的に作業・研究を進め、まとめる能力を身につける
3)多様な調査方法の修得と調査結果の総合的な解析の基礎を身につける である。

【授業概要(キーワード)】
化学分析

【科目の位置付け】
 多様な研究方法の基本の習得と、実験結果をレポートにまとめられるようになることを目指す。学習・教育目標D-2(地球の物質循環や動態に関する専門知識とその応用)に主体的に関与し、学習・教育目標H(与えられた制約条件の下で計画的に作業・研究を進め、まとめる力を身につける)、I(多様な野外調査方法を修得し調査結果の総合的な解析ができる能力を身につける)に主体的に関与する。

【授業計画】
・授業の方法
実験・実習を行う。実習は7~9校時に行う。なお、AED講習会は5~10校時に行う。日程が決まりしだい連絡する。
・日程
地球化学についての簡単な実験を行い、授業時間内にレポートを作製する。内容は以下の通りである。詳細は最初の時間に実験書を配布して説明する。
1.オリエンテーション・礫の鑑定法 2.実験を安全に行うために(AED講習会)
3.大学院生の研究発表の聴講 4.馬見ヶ崎川での実習
5.班毎の実験・実習(1) 6. 班毎の実験・実習(2) 7. 班毎の実験・実習(3)
8.班毎の実験・実習(4) 9.班毎の実験・実習(5) 10.班毎の実験・実習(6)

*全員で行う実験
・風化量の見積もり ・馬見ヶ崎川の礫の鑑定と、粒度分析用試料の採取

*4名から6名の班に分かれて行う実験
・馬見ヶ崎川の堆積物の粒度分析 ・シリカの分析
・アルカリニティーの測定 ・パックテストによる環境水の分析
・ガスサンプラーによる大気組成の測定 ・酸性雨を作ってみる
・紫外線の測定 ・陰イオンの測定方法と濃度計算方法の修得
・エアロゾル中に溶存している水溶性成分の定量

【学習の方法】
・受講のあり方
最初の時間に実験書を配布して説明する。 なお、AED講習会は5~10校時に行う。日程が決まりしだい連絡する。
・授業時間外学習へのアドバイス
最初の時間に実験書を配布して説明する。

【成績の評価】
・基準
(1)多様な研究方法の基本を修得していること、(2)図表等を自分で工夫して実験結果をレポートにまとめられるようになることを合格に基準とします。
・方法
実験・実習についてのレポートを授業時間内に作製して提出してもうらう。提出されたレポートを毎回100点満点で採点し、平均点を成績とする。なお、出席してもレポートを提出しない場合は0点となる。目標(1)と目標(2)の割合は、それぞれ50%である。

【テキスト・参考書】
小倉紀雄「調べる身近な水」ブルーバックスB696、講談社
日本分析化学会北海道支部編「水の分析(第4版)」化学同人

【その他】
・学生へのメッセージ
9校時までかかるので留意すること。また、改修工事のため内容を変更することがあります。
・オフィス・アワー
在室の際はいつでも結構です。

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