自然災害科学
 Natural Disaster Science
 担当教員:海野 徳仁(UMINO Norihito)
 担当教員の所属:理学部非常勤講師
 開講学年:3年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:地球環境学科  科目区分:必修科目 
【授業の目的】
我々は自然がもたらす恩恵により快適な生活を送ることができる。しかし、地震、津波、火山噴火、台風、集中豪雨、竜巻などの突発的な自然現象が発生すると、甚大な災害を被ることとなる。この講義では、自然災害(特に、地震、津波、火山噴火の被害)を引き起こす自然現象の発生の仕組みを学ぶことにより、防災・減災のための手立てを自ら考えることを目的とする。

【授業の到達目標】
(1)地震、津波、火山噴火の発生メカニズムを理解する。
(2)地震、津波、火山噴火による災害の防災・減災の手立てを考える。

【授業概要(キーワード)】
プレートテクトニクス、地震、津波、火山噴火、防災、減災

【科目の位置付け】
理学部のカリキュラムポリシー2、ディプロマポリシー2に対応する科目。地球環境学科の学習・教育目標B、およびD-2に関与する。

【授業計画】
・授業の方法
主にパワーポイントや映像資料を用いて、講義形式で行う。
・日程
約5回(1回3コマを予定)の集中講義で、概ね以下の項目について講義を行う。
(1) 自然災害科学の必要性
(2) 地震学の基礎
(3) プレートテクトニクス
(4) アスペリティモデル
(5) 日本列島の地震環境
(6) 基盤観測網
(7) 緊急地震速報
(8) 地震の発生予測
(9) 強震動評価・地震動予測地図
(10) 津波予報
(11) 日本海大津波検討
(12) 最近の大地震

【学習の方法】
・受講のあり方
パワーポイントと配付資料を有効に活用し、講義内容の理解を深めること。
積極的な質問を心がけ、疑問点はその場で解決すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
WEB検索などを利用して、より深い理解を心がけること。

【成績の評価】
・基準
到達目標(1)および(2)について,それぞれ50%の割合で評価する。
・方法
平常点20点+レポート点80点、5回を超えて欠席した場合は不合格とする。
主要項目の終了時にレポート課題を課し、それらの得点を総合して評価する。

【テキスト・参考書】
参考書:
地震学(第3版):宇津徳治:共立出版
現代地球科学入門シリーズ【全16巻】共立出版
地球ダイナミクスとトモグラフィー:川勝均:朝倉書店
地殻ダイナミクスと地震発生:菊地正幸:朝倉書店
マグマダイナミクスと火山噴火:鍵山恒臣:朝倉書店
地震活動総説:宇津徳治:東京大学出版会
今を生きる(東日本大震災から明日へ!復興と再生への提言)【全5巻】東北大学出版会

【その他】
・学生へのメッセージ
「理学」を防災・減災に役立てるためにはなにが必要か?を考えるための契機となることを期待します。
・オフィス・アワー
学内連絡先:長谷見晶子(HASEMI Akiko)

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