【授業の目的】
固体地球に関する事項を学ぶ。地震学の基礎的な知識を身につけて地下構造探査など応用分野についても理解を深める。測地(地殻変動)、重力、地磁気に関する基礎事項を学ぶ。
【授業の到達目標】
次の1)-5)を理解し、適切な説明ができるようになる。1)走時曲線の特徴と地下構造の関係、2)マグニチュード、震源、断層タイプなどの決め方、3)GNSSによる測位の原理、4)重力異常と地下構造の関係、5)地磁気の特徴。
【授業概要(キーワード)】
地震学 地下構造 地殻変動 重力 地磁気
【科目の位置付け】
理学部のカリキュラムポリシー2、ディプロマポリシー2に対応する科目。地球環境学科の学習・教育目標のD-2に主体的に関与する。関連が大きい科目は「自然災害科学」と「固体地球科学IV」。地震災害については「自然災害科学」で、地震学・測地の物理学的な基礎は「固体地球科学IV」で取りあげる。
【授業計画】
・授業の方法
講義形式で授業を行う。おもにプリントを使って講義する。
・日程
1.地震波の種類、伝搬 2.走時曲線と地下構造 3.弾性波探査 4.地震観測 地震のパラメータ 5.震源モデル 6.応力 歪み 7.フックの法則 岩石の破壊条件 8.地殻変動の観測 9.プレートの動きと地震、地殻変動 10.地球の形 11.重力 アイソスタシー 12.地球磁場 13.重力探査 電磁探査 14.まとめと試験 15.試験の講評、授業の補足
【学習の方法】
・受講のあり方
講義中に指名・質問をするので、内容の理解に務めながら受講すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
レポート課題をやって授業内容の復習をすること。関連事項の基礎知識をプリントとして配付するので自習すること。測地、重力については国土地理院や測地学会のホームページを自習に活用するとよい。
【成績の評価】
・基準
上記目標1)-5)への到達度を試験、授業中の演習問題・レポートで評価する。
・方法
期末試験50%、提出物50%で評価する。目標1)-5)の割合は、同じである。
【テキスト・参考書】
テキスト:浜島書店編集部「ニューステージ 地学図表」浜島書店 参考書:尾池和夫「図解雑学 地震」ナツメ社 参考書:土井恵治「地震のすべてがわかる本」成美堂出版 参考書:Shearer "Introduction to Seismology"Cambridge University Press 参考書:宇津徳治「地震学 第3版」共立出版 参考書:土屋・辻「GNSS測量の基礎」日本測量協会
【その他】
・学生へのメッセージ
地震被害の事例、耐震・免震など人間生活に関わる重要なことについて各自が本を読んだりして勉強してほしい。
・オフィス・アワー
在室のときはいつでも対応する。
|