固体地球科学実験
 Solid Earth Science Practice
 担当教員:岩田尚能(IWATA Naoyoshi)
 担当教員の所属:理学部
 開講学年:2年  開講学期:後期  単位数:1単位  開講形態:演習
 開講対象:地球環境学科  科目区分:必修科目 
【授業の目的】
これまでの固体地球科学分野の科目で学習した内容を中心に、実際のデータを使って計算する。また、今後の実験レポートや卒業論文の中の文章やグラフ・図表、発表時のプレゼンテーションファイルを効果的に作成するためのスキルを身につける。加えて、インターネットやデータベースを利用した専門的な文献の情報収集の方法を取得する。最終的に、地球環境学を学ぶ上で必要になると思われるこれらの技法を身につけることを狙いとする。

【授業の到達目標】
(A)エクセルを使ったデータ処理に関する技能、(B)研究遂行のための図表・文書・パワーポイント作成の技能、(C)プログラミングに関する技能、を身につけることを目標とする。

【授業概要(キーワード)】
PCスキル、情報処理

【科目の位置付け】
理学部DPの2「理学についての深い知識を習得し、自己の中に体系化することにより、幅広い視野と探究心を持つ」、理学部CPの2「専門分野における知識の修得を目的に、高等学校教育から基盤教育への接続に留意した理学分野の基礎的教育を実施し、その上に講義、実験、演習を中心とした専門教育を体系的に行う」、および地球環境学科の学習・教育の到達目標の「C-3:情報処理に必要な基礎的知識とその応用」に対応する。

【授業計画】
・授業の方法
基盤教育1号館情報処理教室で、PCを使用しながら演習を行う。資料はウェブクラス(LMS)を経由して配布する。
・日程
以下の日程で行う予定であるが、授業の理解度を確認しながら進めるため、変更する可能性がある。後ろのアルファベットは関係する到達目標を示す。
第1回:ガイダンスーこの授業で学ぶこと
第2回:MSエクセルでの作業(1)グラフの作成(A)
第3回:MSエクセルでの作業(2)誤差の推定(A)
第4回:MSエクセルでの作業(3)最小二乗法・相関係数の推定、応用(A)
第5回:MSエクセルでの作業(4)誤差の推定、最小二乗法・相関係数の推定、応用(A)
第6回:画像処理ー図の取り込み・作成・加工(B)
第7回:文献探し・ネットの活用ー参考文献の探し方(B)
第8回:文書作成:レポート作成のためのMSワードの利用法(B)
第9回:プログラミング(1)Linux入門(C)
第10回:プログラミング(2)vi入門(C)
第11回:プログラミング(3)GMTによる地図の作成(C)
第12回:プログラミング(4)GMTによるグラフの作成(C)
第13回:プログラミング(5)プログラミングの応用(C)
第14回:プレゼンテーション:MSパワーポイントの作成方法(B)と(C)
第15回:これまでの授業のまとめ、補足

【学習の方法】
・受講のあり方
解説の後、各自で演習を行う。自分で手を動かさないと技能は身につかないので、積極的に取り組むこと。
・授業時間外学習へのアドバイス
課題に取り組むことで、時間外にも積極的にPCを触ること。また、PCスキルについては、書籍やインターネットで情報を入手できるため、分からないことはまずこれらを利用して調べてみること。

【成績の評価】
・基準
毎回の課題への取り組みで到達目標(A)ー(C)の理解度を評価する。
・方法
課題の提出物で評価する(100%)。試験は行わない。

【テキスト・参考書】
テキスト:山形大学情報処理教育専門部会、情報処理テキスト
参考書:適宜紹介するが、インターネットや書籍が多数あるため、それを自分で当たってみてもよい。

【その他】
・学生へのメッセージ
1年次の「情報処理」、2年次の「固体地球科学I」の内容を理解していることを前提に演習を行います。演習時間外にも情報ネットワークセンターや地球環境学科の計算機室を積極的に利用して予習・復習をして下さい。情報ネットワークセンターのPC用ログイン名・パスワードを必ず確認しておいて下さい。「情報処理テキスト」、データ保存のためのUSBメモリがあると便利です。
・オフィス・アワー
研究室前に掲示します。会議等で居ないことがありますので研究室前のボードを確認の上、事前に連絡してもらえると助かります。

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