地球環境文献講読I
 Literature Reading I
 担当教員:地球環境学科全教員
 担当教員の所属:理学部地球環境学科
 開講学年:3年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:地球環境学科  科目区分:必修科目 
【授業の目的】
英語は科学の共通語であり、地球環境学科において学習を進める上で欠くことができない。
発表者は、地球環境学に関連する英語の教科書の一部を読んでその内容をまとめ、プレゼンテーション装置を用いて口頭発表する。一方、聴講者は、発表を聴講し、その内容を要約する。

【授業の到達目標】
発表者においては、地球環境学関連の英語の教科書を読めるようになること、および、口頭発表の技術を習得することを目標とする。一方、聴講者にあっては、地球環境学関連の広い知識を系統的に身につけることを目標とする。具体的な目標は、(1)コミュニケーション能力を身につけること、(2)自主的かつ継続的に学習できる能力を身につけること、(3)計画的に作業・研究を進め、まとめる能力を身につけること、および(4)地球環境学の広い知識と考え方を身につけること、である。

【授業概要(キーワード)】
英語、プレゼンテーション、コミュニケーション

【科目の位置付け】
理学部のカリキュラム・ポリシー2に、ディプロマ・ポリシー2、3に対応する。地球環境学科の学習・教育目標F(日本語による論理的記述力・口頭発表力・討議等のコミュニケーション能力および国際的に通用するコミュニケーション能力)およびH(与えられた制約条件の下で計画的に作業・研究を進め、まとめる能力)に主体的に関与する。また、学習・教育目標E(地球環境学の広い知識と考え方を総合して、社会の要求を理解し解決策を立案する能力)およびG(目的達成のため自主的かつ継続的に学習できる能力)に関与する。

【授業計画】
・授業の方法
発表者は、地球環境学関連の英語の教科書を読み、その内容をPCプロジェクタを使って発表する。聴講者は、発表を聴講し、発表内容等を所定の用紙に記入し、授業終了時に提出する。
・日程
・学期の初めに担当教員が英語教科書を指定し、各人の割り当てを決める。
・各人はその内容を良く理解し、与えられた時間内で発表する準備をする。
・発表は学籍番号の早い順に行う。1回の授業でおおむね3人が発表をする。
・発表時間は25分、質疑応答は5分とする。

【学習の方法】
・受講のあり方
発表者:同じ日に担当する3人は協力して発表の練習を行うとともに、当日は司会進行などTAの補助として運営にあたる。
聴講者:発表を聴講し、発表内容の要約と発表者へのコメントを所定の用紙に記入し、授業終了時に担当教員に提出する。
・授業時間外学習へのアドバイス
発表担当者は次の課題を行うこと。
発表者:英文教科書の内容についてわからない点は、一週間以上前までに各専門分野の教員に質問すること。発表の1週間前までに、準備したシートについてTAによるチェックを受けること。また、授業終了後に聴講者のコメントが発表者に渡されるので、そこに書かれている評価や改善点を検討し、今後のプレゼンテーションに役立てること。

【成績の評価】
・基準
発表者は、決められた時間内に文献の内容を的確に分かりやすく発表できるかどうかを評価基準とする。具体的には、内容の理解度、時間配分、発表態度・質問への受け答え、発表の工夫(図表を適切に改変したかなど)が評価ポイントとなる。
聴講者は、発表を聴講して要点をつかんで要約できるかどうかを評価基準とする。遅刻者は減点となるので遅れないように注意すること。
・方法
発表時の英語文献の理解度およびプレゼンテーション内容(60%)と、発表時以外の聴講内容のまとめ等(40%)を評価する。

【テキスト・参考書】
参考書の例:日向茂男「発表する技術」ごま書房、諏訪邦夫「発表の技法」講談社ブルーバックス、末武国弘「科学論文をどう書くか」講談社ブルーバックス、藤沢晃治「「分かりやすい表現」の技術」講談社ブルーバックスなど。

【その他】
・学生へのメッセージ
地球環境学文献購読Iを履修できるのは、2年次終了までに基盤教育科目及び専門教育科目を合わせて62単位以上を修得している者に限る。
2年後期の「コンピュータ地球科学演習」でPCを使ったプレゼンテーションに触れるので、しっかり学習しておくことが望ましい。
原文を忠実に翻訳してそのまま朗読するのではなく、内容を良く理解して自分の言葉で発表すること。そのためには書かれている内容を正確に把握するとともに、原稿を棒読みしないよう充分に発表練習をする必要がある。
スクリーンに投影した文字や図が、最後列からもはっきり見えるように配慮すること。
発表者は、教員や他の学生から30分の時間を「もらっている」ことを心に留めること。わけの分からない発表は聞いている人たちの時間を無駄にすることになる。
・オフィス・アワー
連絡先:リチャード・ジョルダン

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