物質循環科学Ⅲ
 Earth Material Cycles III
 担当教員:中島 和夫(NAKASHIMA Kazuo)
 担当教員の所属:理学部地球環境学科
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:地球環境学科  科目区分:必修科目 
【授業の目的】
人類が生きるために必要なもの、その元になるのが資源である。資源ができるためには、物質が循環し、移動・濃集する必要がある。資源ができる仕組みについて学び、地球の成り立ちや循環の営みが資源を生み出していることを理解する。

【授業の到達目標】
(1)地球内部と表層での物質循環と資源の関係を理解する。
(2)資源に関する基礎的な英文テキストを読めるようになること。
(3)典型的な資源の例について、でき方を理解し、基礎知識を身につけること。

【授業概要(キーワード)】
有用金属、資源、鉱物、エネルギー、鉱床、プレートテクトニクス

【科目の位置付け】
この授業は、身近な資源ができる仕組みを学ぶことで、地球科学の幅広い知識を有する社会人として、地域社会や世界が抱える問題の解決に資する知識を身につけるものである。
理学部のカリキュラム・ポリシー1、ディプロマ・ポリシー1に対応する科目である。地球環境学科の学習・教育目標の「(D)地球環境学の基礎知識を修得し、それを問題解決に応用しうる能力を身につける。」のうち、「(D-2)地球の物質循環や動態に関する専門知識とその応用」に主体的に関与する。

【授業計画】
・授業の方法
(1)英文テキストを読み進めながら、資源の仕組みを理解する。
(2)典型的な資源について、プリント、ビデオ、PPTで例示しながら学習する。
なお、授業の方法および日程には、授業時間外学習が含まれる。
・日程
   1,ガイダンス             2.資源の特性 1
   3.資源の特性 2      4.資源の特性 3
   5.資源探査              6.エネルギー資源 1
   7.エネルギー資源 2     8.エネルギー資源 3
   9.マグマ性鉱床           10.熱水性鉱床
  11.熱水性鉱床            12.黒鉱と海底熱水鉱床
  13.生成環境を読み取る1        14.生成環境を読み取る2 
  15.試験と解説

【学習の方法】
・受講のあり方
授業の前半では英文テキストを利用する。授業中に専門用語の意味や、和訳のポイントを解説するので、気を引き締めて望むこと。
英文テキストについては和訳のレポートを提出した後、和訳例を見て自分で添削を行い、さらに理解度を深めるために小テストを行う。
・授業時間外学習へのアドバイス
英文テキストの和訳についての課題を出す。レポートは遅れないこと。
岩石・鉱物・鉱床学関連の基礎的な専門用語、英語に早くなれるように、予習・復習する必要がある。

【成績の評価】
・基準
(1)地球内部と表層での物質循環と資源の関係について、適切に説明できることを合格の基準とする。
(2)資源に関する基礎的な英文テキストについての理解を小テストで確認する。
(3)典型的な資源の例について、でき方や基礎知識について正しく理解していることを合格の基準とする。
・方法
(1)英語小テスト 20%、(2)和訳レポート 30%、(3)資源に関する基礎的な理解についての試験 50%

【テキスト・参考書】
適宜プリントを配布する。
参考書は次のとおりである。
・日本地質学会監修「地学は何ができるか」(愛智出版)
・飯山敏道著「地球鉱物資源入門」(東京大学出版会)
・鹿園直建著「地球システム科学入門」(東京大学出版会)

【その他】
・学生へのメッセージ
我々が利用できる資源はこの地球が全てであることを理解して欲しい。
・オフィス・アワー
在室の時はいつでも可。

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