卒業研究Ⅱ
 Undergraduate Research II
 担当教員:地球環境学科全教員
 担当教員の所属:理学部地球環境学科
 開講学年:4年  開講学期:通年  単位数:5単位  開講形態:実習
 開講対象:地球環境学科  科目区分:必修科目 
【授業の目的】
地球環境学に関連する特定のテーマについて指導教員のもとで研究を行い,その成果を卒業研究発表会で口頭発表し,卒業論文を作成する.
地球環境学の基礎を学んだ上で,学部教育の総仕上げとして専門分野について自ら研究し,受け身の教育ではなく,主体的に問題を解決する能力
を身につける.

【授業の到達目標】
課題を発見し,解決方法を考案し,それを実行し,データを分析し,文書(卒業論文)を執筆する能力を身につけること.
具体的な目標は,(1)自主的かつ継続的に学習し,計画的に作業・研究をする能力を身につけること,(2)口頭発表技術やコミュニケーショ
ン能力を養うこと,(3)調査結果を総合的に解析し,論文として論理的にまとめる能力を身につけること,である。

【科目の位置付け】
理学部のカリキュラム・ポリシー3に、ディプロマ・ポリシー3に対応する.地球環境学科の学習・教育目標E(地球環境学の広い知識と考え方を総合して,社会の要求を理解し解決策を立案する能力),F-1(日本語による論理的な記述力・口頭発表力・討論等のコミュニケーション),G(目的達成のため自主的かつ継続的に学習できる能力),H(与えられた制約条件の下で計画的に作業・研究を進め、まとめる能力),およびI(多様な野外調査方法の修得と調査結果の総合的解析)に主体的に関与する.

【授業計画】
・授業の方法
指導教員と相談の上,決定する.
・日程
3年生の夏休み前に各研究室に分属し,指導教員と相談して研究課題を決め,実験・分析あるいは野外調査を開始する.なお,3年生の間は仮分属であり,相応の理由があれば4年進級時に研究室を変更できる.
4年生の4月に所定の条件を満たしている者が卒業研究を履修できる.
4年生の12月中旬に卒業研究発表会を行う.
4年生の2月上旬に卒業論文を提出する.
また,これらの課題完成に向けた学習には授業時間外学習が含まれる.

【学習の方法】
・受講のあり方
指導教員と相談の上,決定する.
・授業時間外学習へのアドバイス
指導教員と相談の上,決定する.

【成績の評価】
・基準
卒業研究の口頭発表に関しては,発表態度,パワーポイントの出来具合,質疑応答の態度,研究目的に対する達成度について評価する.すなわち,地球環境文献講読I・IIで修得した口頭発表技術を適切に応用・実践できているかどうかという点と研究の達成度を評価基準とする.
卒業研究全般に関しては,自主性・継続性,計画性・実行力,論文作成能力について評価する.すなわち,研究の計画・実行に自主的・継続的に取り組み,研究成果を科学的な文章・図表類で適切に表現できるかどうかを評価基準とする.特定の分野に関する文献レビューの場合には,十分な量の文献調査を行い,その中から結果や課題を的確に抽出できているかどうかも重視する.
・方法
目標(1).(3)の到達度に対して,卒業研究の口頭発表(25%)および卒業研究の内容(75%)の割合で総合的に評価する.口頭発表は目標(2)に相当し,卒業研究の内容は目標(1)と(3)に相当する.

【テキスト・参考書】
参考資料:原田憲一「地学卒業論文の手引き第6版」
参考書の例:末広国弘「科学論文をどう書くか」講談社ブルーバックス,酒井聡樹「これから論文を書く若者のために」共立出版など.

【その他】
・学生へのメッセージ
卒業研究には集中できる時間が不可欠なので,卒業に必要な単位は4年生になるまでに取得しておくべきである.
4年生は卒業研究に熱心に取り組み,未知の世界に踏み入る修行をしてもらいたい.
卒業研究を履修できるのは,3年次終了までに次の条件を満たしている者に限る.
ア 本学に3年以上在籍していること.
イ 基盤教育科目,専門教育科目,資格取得に関する科目等を合わせて100単位以上を修得していること.
ウ 「地球環境学研究法I」及び「地球環境学研究法II」を修得していること.
連絡先:教務厚生委員

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