地球環境特殊講義VI
 Special Lecture of Earth and Environmental Sciences VI
 担当教員:豊島 剛志 (TOYOSHIMA Tsuyoshi)
 担当教員の所属:理学部非常勤講師
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:1単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
構造地質学入門。
地質構造解析からテクトニクスを読み解くための基礎を学習します。

【授業の到達目標】
代表的地質構造・岩石微細構造の形態的特徴、初歩的な地質構造解析法、変形過程や変形メカニズムの基礎を理解する。さらに、地質構造・岩石微細構造の解析からテクトニクスを読み解くための基礎を理解する。

【授業概要(キーワード)】
地質構造、岩石微細構造、構造地質学、運動、変形作用、テクトニクス

【科目の位置付け】
この授業は,理学部ディプロマ・ポリシーの2,カリキュラム・ポリシーの2に対応します。地球環境学科の学習・教育目標のうち,E:「地球環境学の広い知識と考え方を総合して、社会の要求を理解し解決策を立案する能力を身につける.」に関与します。

【授業計画】
・授業の方法
板書とプロジェクターを併用し、授業内容を記載するための資料を配布します。また、簡単な小テスト等を授業時間中に数回行います。簡単な課題を宿題とします。
・日程
2日間の集中講義です。日程の詳細は事前に掲示します。
概要
1.構造地質学の基礎(歪と応力など)、2.変形メカニズム、3.断層・節理、3.褶曲、4.各種変形構造、5.テクトニクス

【学習の方法】
・受講のあり方
板書を写すだけでなく、講義にて話すポイントを書き取って理解すること。疑問点はそのままにせず、積極的に質問してください。
・授業時間外学習へのアドバイス
簡単な課題を宿題とするので、復習しながら解答し提出してください。また講義の中で示した参考書等を参照し、理解を深めることを勧めます。

【成績の評価】
・基準
代表的地質構造を識別し、その地質構造解析から変形過程・変形メカニズム、テクトニクスを読み解くための基礎を理解し、初歩的な地質構造解析を実践できることが基準となります。
・方法
講義中の小テストおよび宿題によって、基準到達度を評価し、成績とします。

【テキスト・参考書】
参考書:狩野謙一・村田明広(1998)「構造地質学」朝倉書店、天野一男・狩野謙一(2009)「Field Geology 6構造地質学」共立出版、中島 隆・高木秀雄ほか(2004)「Field Geology 7変成・変形作用」共立出版、金川久一(2011)「地球のテクトニクスII構造地質学」共立出版、Nicolas, A.(1987)「Principles of Rock Deformation」D. Reidel Publishing Company,Park, R. G.(1997)「Foundations of Structural Geology, 3rd edition」Chapman & Hall、Passchier, C. W. & Trouw, R. A. J.(2005)「Microtectonics, 2nd edition」Springer

【その他】
・学生へのメッセージ
地質構造は岩石や地層に現れた模様であるとも言えます。大地の動きによってできた模様です。したがって、それを記載・解析することによって、大地の動き(地震も含む)やその法則性を導くことができます。解析は幾何学、物理学、化学、岩石学、岩石力学、レオロジーなどの知識をもとに行われます。他の分野でも同様ですが、自分が見ているものが何なのか、どのように解析・理解すれば良いのかがわからなければ(認識できなければ)、自然の摂理は理解できません。岩石や地層に現れた模様の意味を少しでも理解できるようになれば幸いです。
・オフィス・アワー
講師の所属:新潟大学自然科学系(理学部)
学科内連絡先:加々島慎一

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