教職実践演習(中学校・高等学校)(数学)
 Practical course for teaching(Junior High School and High School)(Mathematics)
 担当教員:大江 潤二(OOE Junji)
 担当教員の所属:理学部非常勤講師
 開講学年:4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義・演習
 開講対象:数理科学科  科目区分:教職科目 
【授業の目的】
教育実習中に受けた指摘や課題を中心に、教員として求められる最低限の資質能力である指導及び生徒指導の能力を身に付けさせる内容を含み、また、学校の危機管理や地域社会との連携、年間指導計画の立案等などについて各自の課題に即し担当教員の助言を受けながら学習する。

【授業の到達目標】
受講者が数理科学科で学んだ専門的な知識・技能を、生徒の発達段階・学習課題に合わせて教科指導できる授業力を身に付け、また、生徒の発達課題に合わせて個人あるいは学級・学年集団に対して生徒指導・学級指導できる技能を習得する。また、教員としての使命や服務・倫理を自覚し、教科指導及び学級経営や模擬授業をする際に協同作業を通してコミュニケーション能力を身につける。

【授業概要(キーワード)】
教育実習、生徒指導、学級経営、数学教育、危機管理、コミュニケーション

【科目の位置付け】
実践的な教育指導法を修得することによって社会の要請する課題を独創的かつ柔軟に解決し、その結果を表現する能力と意欲を持つ。また、課題解決に対して協同で取り組めるコミュニケーションを持つ。

【授業計画】
・授業の方法
講義、指導案の改訂、模擬授業、教育課題の討論、ディべイト等を通じて実践的に授業を進める。
・日程
第 1回 本授業のねらいと授業計画の紹介
第 2回 教員としての倫理・服務について(学校の危機管理、地域社会との連携等などを含む)(講義)
第 3回 教員としての使命についての討論会
第 4回 学級経営①:(学級活動、ホームルーム活動について)実習中の指摘や課題についての意見交換と実習時の指導案の修正
第 5回 学級経営②:(学級活動、ホームルーム活動について)模擬授業の指導案と模擬授業の実施
第 6回 学級経営③:(学級活動、ホームルーム活動について)模擬授業後の事後検討会と意見交換
第 7回 教科指導①:実習中に受けた指摘や本人が気づいた課題についての意見交換(以下第12回まで、「教科科目に関する科目」を担当した教員にゲストティ-チャ-として授業に参加してもらう)
第 8回~12回 教科指導②~⑥:修正改訂した指導案の提案と模擬授業及び意見交換
第13回 補完的な学習:模擬授業と授業全体の事後検討会及び授業事例の紹介、授業のポイントについて
第14回 補完的な学習:校務分掌業務や教科指導計画の作成、生活・学習習慣の形成、専門性の向上等について
第15回 補完的な授業:「履修カルテ」を参照し、特に必要のある生徒には補完的な相談活動を行う

【学習の方法】
・受講のあり方
数理科学科で学んだ免許教科科目の内容をよく復習し、更に教育実習の日誌などで教育実習内容を復習することにより、積極的に授業に取り組むこと。また、指導案の改訂や模擬授業を積極的に行いながら、実際に教員になった際にすぐに活用することを考えながら受講する。
・授業時間外学習へのアドバイス
常に教育に関心を持ち、マスコミなどで話題になった教育に関するニュースなどを把握し、自分の考えをまとめ発言できるようにしておく。

【成績の評価】
・基準
専門的な知識技能を生徒の発達段階や学習課題にあわせて教科指導ができる。また、学級・学年集団に対し生徒指導や適切な学級経営を行う事ができる。さらに教員としての使命や服務・倫理を自覚し教科や学級経営の協働作業を通しコミュニケーションを身につける。
・方法
平常点(出席・授業の取組)25点、模擬授業(指導案、授業)35点、コミュニケーション力(発言、意識)20点、レポート20点の合計で評価

【テキスト・参考書】
テキスト:作成した独自テキスト、配布プリント、中学校・高等学校学習指導要領(数学、総則)
参考書:山形大学教員免許状更新講習(必修領域)テキスト、その他 教育法規集

【その他】
・学生へのメッセージ
実践を主とした授業なので、積極的に模擬クラス経営や模擬授業行うこと。又、他の生徒との意見交換に努めるさらに生徒指導は、指導する側の人間性を問われることでもあり、受講生は指導技術だけでなく常識ある倫理観を身につける事が大切である。
・オフィス・アワー
授業の最初の時間に述べる。

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