【授業の目的】
・人体構造基礎論 講義と4-5名の実習グループによる人体解剖実習により、ヒトの骨、皮膚、皮下、骨格筋、体腔、内臓、血管系、神経系等の肉眼解剖的構造が理解できる。
【授業の到達目標】
人体構造の用語は原則として国際解剖学用語に従い、日本解剖学用語および医学用語との関係を正しく説明する能力を養うことができる。
【科目の位置付け】
人体構造基礎論の講義で学ぶ国際解剖学用語は、医学に用いられる言葉の源であり、解剖学実習は、人体構造の各論を全体的に学ぶほとんど唯一の機会になる。これを学ぶ努力は必ず報われる。
【授業計画】
・授業の方法
講義は国際解剖学用語を用いて進める。
・日程
・前期の火曜日と金曜日、8:30~12:00、13:00~16:30。 ・人体構造学(解剖Ⅰ)に沿って行う。
本年度は、非常勤講師として 人見 次郎先生(岩手医科大学 解剖学教授)に「脳血管系の動静脈運命決定機構」、屋代 隆先生(自治医科大学 解剖学教授)に「下垂体細胞の形態と細胞親和性について」、和田 圭司先生(国立精神神経センター疾病研究第4部部長)に「神経変性疾患の機能形態学」の出張講義を依頼している。
【学習の方法】
・受講のあり方
講義については予習と復習、実習については予習が必須である。
・授業時間外学習へのアドバイス
テキストをよく読み、不明な点は参考書で調べ、よく理解してから実習に臨むこと。 参考書を早期に購入し、不明な点はその都度調べる癖を早くつけること。
【成績の評価】
・基準
筆記試験250点(1年次骨学試験50点、2年次解剖学試験100点×2)レポート50点(1年次骨スケッチ20点、2年次内臓スケッチ30点)の計300点満点とする。
・方法
1.筆記試験:1年次の2月16日に骨学(50点)、2年次の6月16日(金)に前半の内容(100点)と7月以降に後半の内容(100点)の筆記試験を行う。各試験で合格点に達しない者は追試験を行う。 2.実習レポート:骨と内臓をスケッチし、国際解剖学用語を全て記入したものを提出する。 1、2の合計300点満点で180点以上を合格とする。不合格者に対しては追試験を行う。
【テキスト・参考書】
・伊藤 隆:解剖学講義 南江堂(11,880円) ・小川鼎三・他:解剖学1~3巻、続巻 金原出版(1、2巻は生涯役立つ物だと思います) ・白澤信行ら:新発生学 日本医事新報社(3,564円) ・浦 良治:人体解剖実習及び図譜 南江堂(貸出します) ・日本解剖学会編:解剖学用語 丸善(3,888円) ・Standring.et al.,Gray's Anatomy,40th ed.ELSEVER Churchill-Livingstone.2008(40,694円)
【その他】
・学生へのメッセージ
実習に用いられる献体は、生前の無欲の申し出と遺族の善意、さらには多くの関係者の誠意の賜物である。献体による学習は医学の道に従う第一歩となる。学生諸君は自ら戒めて学ぶよう期待されている。 その観点から、授業・実習への出席状況および態度は、履修規定の記載通り、重要視される。
・実習にあたり、各自以下のものを準備すること 解剖用具一式、解剖用白衣、ディスポーサブルのマスク、手袋、キャップ、上履き、テキスト(参考書)、スケッチ用具
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