【授業の目的】
循環器(2週間)のコースで循環器系の構造と機能を理解し、主な循環器疾患の病態生理、原因、診断と治療について理解を深めることを目的とする。
【授業の到達目標】
1. 心臓の構造、機能を説明できる。 2. 胸部エックス線写真、断層心エコーから心臓・大血管の画像診断を説明できる。 3. 心カテーテル検査と結果の解釈を説明できる。 4. 主な頻脈性不整脈、徐脈性不整脈、致死的不整脈の心電図上の特徴、治療を説明できる。 5. 安定狭心症、不安定狭心症、急性心筋梗塞の病態生理、症候、診断、合併症、治療を説明できる。 6. 心筋症、心膜疾患の定義・概念、病態生理、症候、治療を説明できる。 7. 心不全の定義、重症度分類、原因疾患、病態生理、診断、治療を説明できる。 8. 高血圧症の疫学、原因、診断、合併症、予後、治療を説明できる。 9. 主な先天性心疾患の病態生理、症候、診断、治療を説明できる。
【科目の位置付け】
与えられた症例(週1例、計2例)を通じた少人数グループによる問題基盤型学習(problem-based learning, PBL)により、また講義を基にして自主的な学習を進めることにより循環器系の構造と機能を理解し、主な循環器疾患の病態生理、原因、診断と治療を学ぶ。
【授業計画】
・授業の方法
学生は与えられた症例に基づいて行動目標を自主的に見出し、グループ学習ならびに自習を行い、レポートを作成する。各週の金曜日の午後に総合討論を行う。
・日程
第1週 構造と機能 診断と検査の基本 不整脈 狭心症・心筋梗塞
第2週 心筋・心膜疾患 心不全、高血圧症 先天性心疾患 弁膜症 動脈疾患 静脈・リンパ管疾患
【学習の方法】
・受講のあり方
1. 学生はグループ学習と自己学習によって、週毎の到達目標と行動目標の達成に努める。 2. 毎週金曜日の午後に全員参加して指定されたグループによる課題に関する発表を行う。課題発表グループについては学生が自主的に決める。 3. 学生が学習した内容は各自レポート形式にまとめ毎週金曜日第7・8校時終了前に提出する。 4. 講義も出席をとる。 5. 毎週月曜日に症例を2例提示し、水曜日にそれぞれの追加資料を配布する。金曜午後に全員参加して指定されたグループによる課題に関する発表と討論を行う。
・授業時間外学習へのアドバイス
講義で習った内容に関連することを医学書やネットで自分なりに調べてみる。
【成績の評価】
・基準
到達目標に挙げた事項について適切に説明できることを合格の基準とします。
・方法
本コース中の評価は、日々の出欠ならびにチューターによる評価、提出レポート、筆記試験等により判定する。
【テキスト・参考書】
吉利内科診断学(金芳堂) 内科学(杉本恒明, 小俣政男編集, 朝倉書店) 内科学(黒川清、松澤祐次編集、分光堂) Cecil Textbook of Medicine (Bennett JC, Plum G eds, WB Saunders) Heart Disease. A Textbook of Cardiovascular Medicine (Braunwald E ed, WB Saunders)
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