【授業の目的】
消化管 Organ diseases : Esophagus, Gastro-Intestinal tract 講義およびPBL症例を通して、消化管の正常構造と機能、主な消化管疾患の病態生理、原因、症候、診断と治療を学ぶ。
【授業の到達目標】
<構造と機能> ・食道・胃・小腸・大腸の基本構造と部位による違いを説明できる。 ・胃液の作用と分泌機序を説明できる。 ・小腸における消化・吸収を説明できる。 ・主な消化管ホルモンの作用を説明できる。 <食道疾患> ・食道癌の疫学、症候、診断、治療と予後を説明できる。 ・食道良性疾患(逆流性食道炎、食道アカラシア等)の病態生理、症候、診断と治療を説明できる。 <胃・十二指腸疾患> ・胃癌の疫学、症候、診断、治療と予後を説明できる。 ・消化性潰瘍の成因、病態、症候、診断と治療を説明できる。 ・ヘリコバクター・ピロリ感染症の診断と治療を説明できる。 <小腸・大腸疾患> ・大腸癌の疫学、症候、診断、治療と予後を説明できる。 ・大腸ポリープの分類、症候、診断と治療を説明できる。 ・急性虫垂炎の症候、診断と治療を説明できる。 ・腸閉塞(イレウス)の病因、症候、診断と治療を説明できる。 ・炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)の病態、症候、診断と治療を説明できる。 ・非上皮性消化管腫瘍(GIST、悪性リンパ腫、消化管ポリポーシスなど)の病態、診断、治療について説明できる。 ・感染性腸炎、虚血性腸炎など炎症性腸疾患以外の腸炎の病態、診断、治療について説明できる。 ・過敏性腸症候群の病態、治療について説明できる。
【授業概要(キーワード)】
上部消化管、下部消化管、構造、機能、疾患、検査、診断、治療
【科目の位置付け】
消化管臓器・疾患に関する基礎的な知識を確実に習得するとともに、消化管疾患における最新の知見を学び、臨床実習への土台作りを行う。
【授業計画】
・授業の方法
本コースは、内科学第二講座を主責任講座とし、外科学第一講座を副責任講座として行う。
・日程
第一週:上部消化管(食道、胃、十二指腸)の構造と機能、検査、各種疾患の診断と治療
第二週:下部消化管(小腸、大腸)の構造と機能、検査、各種疾患の診断と治療
【学習の方法】
・受講のあり方
講義で基本的な知識を得る。 PBL症例の学習に積極的に取り組み、問題意識を持って症例を検討する。
・授業時間外学習へのアドバイス
テキスト、参考書を用い、解剖・生理など消化管領域の基礎的な概要を把握しておく。 テキスト、配布された資料を復習し、疑問点の解決に努める。
【成績の評価】
・基準
出席状況および試験の評価を総合して行う。
・方法
出席状況よび試験にて総合的に評価する。
【テキスト・参考書】
内科診断学(医学書院) ハリソン内科学(メディカルサイエンスインターナショナル) 総合内科診断学(朝倉書店) 新臨床内科学(医学書院) EBM現代内科学(金芳堂) 標準外科学(医学書院) 新臨床外科学(医学書院) 新外科学大系(中山書店) カラー版内科学(西村書店) カラー版消化器病学(西村書店)
【その他】
・学生へのメッセージ
基礎医学で学んだことを基に、臨床疾患の病態生理、症候を把握し診断することが、治療につながることを学んで欲しい。
|