【授業の目的】
生殖器系に関わる臓器の構造と機能、および生殖器疾患の病態生理、原因、診断と治療について理解することを目的とする。 与えられた症例(週1例、計2例)を通じた少人数グループによる問題基盤型学習(problem-based learning, PBL)により、また講義を基にして自主的な学習を進めることにより生殖器系に関わる臓器の構造と機能を理解し、主な生殖器疾患の病態生理、原因、診断と治療について理解を深めることを目的とする。
【授業の到達目標】
生殖器の正常構造と機能を理解し、説明できる。 主な生殖器疾患の病態生理、原因、症候、診断と治療を理解し、説明できる。
【授業計画】
・授業の方法
医学教育モデル・コアカリキュラムに準じて講義を行う。さらに学生は与えられた症例に基づいて行動目標を自主的に見出し、グループ学習ならびに自習を行い、レポートを作成する。各週の金曜日の午後に総合討論を行う。
・日程
第1週 1. 性の発生・分化とその異常(染色体異常、性腺形成不全)、性器の構造 (子宮の位置異常)、PBL(課題1) 2. 生殖生理(女性)・生殖病理(思春期、排卵障害)、病理(基礎系講義) 3. PBL(課題1)、不妊症(女性不妊) 4. 男性生殖器・男性不妊症、男性性器の諸疾患、性器の感染症(性器の炎症,性行為感染症) 5. PBL(課題1)、課題に基づく総合討論・講義(課題1) 第2週 1. 更年期・老年期(更年期障害、ホルモン補充療法)、子宮の良性腫瘍,子宮内膜症、 PBL(課題2) 2. 子宮頸癌、子宮体癌、病理(基礎系講義) 3. PBL(課題2)、卵巣腫瘍 4. その他の腫瘍・腫瘍マーカー、女性生殖器の症候、婦人科画像診断 5. PBL(課題2)、課題に基づく総合討論・講義(課題2)
【学習の方法】
・受講のあり方
授業概要(目標)に掲げた内容は、「医学教育モデル・コアカリキュラム:教育内容ガイドライン」に示された全国統一の基準であることを理解し、効果的な学習成果が得られるよう努力されたい。
・授業時間外学習へのアドバイス
授業日程に予定されたテーマについて、あらかじめ疑問点などを整理してくることにより、授業の理解向上に役立つと思われる。 講義で使用したプリントをもとに、知識の整理をすることが大切である。
【成績の評価】
・基準
コース終了後に試験を行い、筆記試験100点満点中、60点以上を合格とする。
・方法
コース終了後の試験により評価する。規定の出席に満たない者は受験資格がない。
【テキスト・参考書】
若手のための産婦人科プラクティス 2012年版(日本産科婦人科学会 編集/監修) 倉智博久・吉村泰典編:産婦人科テキスト(中外医学社) 池ノ上克 ほか編:Newエッセンシャル産科学・婦人科学(医歯薬出版) 標準泌尿器科(医学書院) New泌尿器科学(南江堂) 病気がみえる / 医療情報科学研究所編 ; v. 9 婦人科・乳腺外科 第3版 (Medic Media)
【その他】
・学生へのメッセージ
疑問に思ったことは、講義中でも気軽に質問してください。
・オフィス・アワー
講義で連絡します。
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