臓器疾患学:周産期コース
 Organ diseases: Perinatology
 担当教員:永瀬 智(NAGASE Satoru),堤 誠司(TSUTSUMI Seiji),太田 剛(OHTA Tsuyoshi),川越 淳(KAWAGOE Jun)
 担当教員の所属:医学部医学科
 開講学年:3年  開講学期:後期  単位数:34単位  開講形態:講義・演習
 開講対象:医学科  科目区分:専門教育・必修  
【授業の目的】
周産期系に関わる臓器の構造と機能、および周産期疾患の病態生理、原因、診断と治療について理解することを目標とする
与えられた症例(週1例、計2例)を通じた少人数グループによる問題基盤型学習(problem-based learning、PBL)により、また講義を基にして自主的な学習を進めることにより周産期系に関わる臓器の構造と機能を理解し、主な周産期疾患の病態生理、原因、診断と治療について理解を深めることを目的とする。

【授業の到達目標】
周産期の正常経過を理解し、説明できる。
主な周産期疾患の病態生理、原因、症候、診断と治療を理解し、説明できる。

【授業計画】
・授業の方法
医学教育モデル・コアカリキュラムに準じて講義を行う。さらに学生は与えられた症例に基づいて行動目標を自主的に見出し、グループ学習ならびに自習を行い、レポートを作成する。各週の金曜日の午後に総合討論を行う。
・日程
第1週
1. 正常分娩(VTR)、妊娠の生理、産科の検査と診断法、妊婦健診、PBL(課題1)
2. PBL(課題1)、異常妊娠(流産、子宮外妊娠、胞状奇胎)、人工妊娠中絶
3. 異常妊娠(妊娠中毒症、子癇、IUGR)
4. PBL(課題1)、課題に基づく総合討論(課題1)
第2週
1. 正常妊娠・分娩の経過、異常分娩(CPD、胎児仮死、帝王切開術)、PBL(課題2)
2. 異常分娩(分娩誘発、前期破水、産科DIC)、産褥の生理と異常、新生児
3. PBL(課題2)、主な妊娠合併症
4. 羊水の生理と病理、産科救急、家族計画、避妊法(ピル)
5. PBL(課題2)、課題に基づく総合討論・講義(課題2)

【学習の方法】
・受講のあり方
授業概要(目標)に掲げた内容は、「医学教育モデル・コアカリキュラム:教育内容ガイドライン」に示された全国統一の基準であることを理解し、効果的な学習成果が得られるよう努力されたい。
・授業時間外学習へのアドバイス
授業日程に予定されたテーマについて、あらかじめ疑問点などを整理してくることにより、授業の理解向上に役立つと思われる。
講義で使用したプリントをもとに、知識の整理をすることが大切である。

【成績の評価】
・基準
コース終了後に試験を行い、筆記試験100点満点中、60点以上を合格とする。
・方法
コース終了後の試験により評価する。規定の出席に満たない者は受験資格がない。

【テキスト・参考書】
若手のための産婦人科プラクティス 2012年版(日本産科婦人科学会 編集/監修)
倉智博久・吉村泰典編:産婦人科テキスト(中外医学社)
池ノ上克 ほか編:Newエッセンシャル産科学・婦人科学(医歯薬出版)
新生児学入門(医学書院)
AVERY’S DISEASE OF NEWBORN(SAUNDERS Co)
病気がみえる / 医療情報科学研究所編 ; v. 10 産科 第3版 (Medic Media)

【その他】
・学生へのメッセージ
疑問に思ったことは、気軽に質問してください。
・オフィス・アワー
講義で連絡します。

41000320-2017-04-40329