全身性疾患学・外科系(外科一)
 Surgery Ⅰ
 担当教員:木村 理(KIMURA Wataru),平井 一郎(HIRAI Ichiro),蜂谷 修(HACHIYA Osamu),鈴木 明彦(SUZUKI Akihiko)
 担当教員の所属:医学部医学科
 開講学年:4年  開講学期:前期  単位数:11単位  開講形態:講義
 開講対象:医学科  科目区分:専門教育・必修  
【授業の目的】
消化器・一般外科/乳腺甲状腺外科
消化管疾患、肝・胆・膵疾患、乳腺・甲状腺疾患、腹部救急疾患、周術期管理、外科栄養代謝
上記疾患の外科治療の基本を学ぶとともに、各疾患の最新の治療法・動向を学ぶ。

【授業の到達目標】
外科における基本的な考え方、手技を学ぶ。
1)各臓器の外科的解剖を説明できる。
2)各疾患の外科治療の適応、術式選択、合併症、予後、周術期を説明できる。
3)各疾患の最新の治療法を説明できる。

【授業概要(キーワード)】
手術、消化管疾患、肝・胆・膵疾患、乳腺・甲状腺疾患、腹部救急疾患、周術期管理、外科栄養代謝。

【科目の位置付け】
臨床医学に際した診断,治療体系を学び,具体的な症例を通して実践的能力を身につけていく。また各分野の日本を代表するエキスパートによる講義から、最先端の医療を学ぶ。

【授業計画】
・授業の方法
講義
・日程
4月4日~5月23日
上記期間の月曜日(3・4校時)および木曜日(5・6校時)に行なう(計14回)。
・学外からの非常勤講師と講義内容
平成29年度の非常勤講師と講義内容
・宇田川晴司(虎の門病院 消化器外科部長):食道癌の治療
・國土典宏(東京大学医学部肝胆膵外科・人工臓器移植外科教授) : 1)転移性肝癌の外科治療 2)肝移植

講義内容は変更となることがあります。

【学習の方法】
・受講のあり方
外科手術において、診断、手術適応、手術術式、外科手術以外の治療法、長期的な予後や問題点などを全体として学ぶ。各分野の専門家を非常勤講師として招いているので積極的に講義に望むこと。
・授業時間外学習へのアドバイス
各臓器の解剖、基本的な外科手術を予習しておくこと。

外科で学んだことを内科・放射線科・病理などで学んだことと関連させて理解する。

【成績の評価】
・基準
講義の出席状況と 消化管疾患、肝・胆・膵疾患、乳腺・甲状腺疾患についての構造と機能,診断と検査,治療について適切に説明・論述できることが合格の基準とします。
・方法
講義への出席状況を踏まえ、全講義終了後に筆記試験(多枝選択問題・記述式)を行い、60点以上を合格とします。

【テキスト・参考書】
標準外科学(医学書院)
新臨床外科学(医学書院)
新外科学体系(中山書店)

食道癌診断・治療ガイドライン(金原出版)、 胃癌治療ガイドライン(金原出版)、大腸癌治療ガイドライン(金原出版)、 膵癌診療ガイドライン(金原出版)、 胆道癌診療ガイドライン(医学図書出版)、
急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン(医学図書出版)、急性膵炎の診療ガイドライン(金原出版)、
消化器外科 標準手術手技アトラス(へるす出版)、消化器外科 手術に必要な局所解剖のすべて(へるす出版)、消化器外科 鏡視下手術のすべて(へるす出版)、消化器外科 鏡視下手術のための局所解剖アトラス(へるす出版)、消化器外科 大腸癌のすべて(へるす出版)、消化器外科 肝細胞癌のすべて(へるす出版)
肝移植アトラス(エルゼビア・ジャパン)

【その他】
・学生へのメッセージ
外科学は手術だけの学問ではなく、術前診断から手術適応を決め術前管理を行い、手術においては根治性と安全性を常に考え、術後は合併症の予防や輸液の管理などを行う周術期を含めた総合的なものです。こうした外科の真髄を目の当たりにし、さらなる医学への興味をもって欲しいと思います。内科・放射線科・病理などで学んだことと関連させ、ひとつの疾患から多くを学んで欲しいと思います。

41000410-2017-04-40441