【授業の目的】
一般外科学、心臓血管外科学、呼吸器外科学、小児外科学外科学は外科的手段(観血的手法)を用いて治療に当たる.解剖学的,生理学的,生化学的知識の理解の上に立って,様々な疾患の1)本態および病態,2)検査と診断,3)治療方針と外科的治療法,4)治療成績と問題点を習得し,実際の診療に必要な能力を身につける.
【授業の到達目標】
[心臓血管外科学]先天性心疾患及び後天性心疾患として冠動脈病変(狭心症や心筋梗塞ならびに合併症),弁膜疾患,大動脈疾患(真性動脈瘤,解離性大動脈瘤),末梢血管疾患(動脈閉塞や静脈瘤),心筋症などの対象疾患の本態,病態生理,診断法,治療方針,手術方法,手術成績について説明できる。 [呼吸器外科学]呼吸器領域の先天異常,炎症性疾患,外傷,腫瘍性病変などの対象疾患の1)概要,2)解剖・生理,3)診断法,4)治療法について説明できる [小児外科学]新生児・乳幼児の成人とは異なる特殊な病態生理を理解し,新生児・乳幼児外科疾患の概念,発生原因,症状,診断法,治療方法,予後を説明できる.
【授業概要(キーワード)】
心臓血管外科学,呼吸器外科学,小児外科学
【科目の位置付け】
これまでに培った基礎医学の知識をもとに,臨床医として診療上必要な外科的知識を修得し,実践の場で応用できる能力を養う.
【授業計画】
・授業の方法
Power Pointを用いたスライドによる講義,プリント配布. *他施設から講師を招くこともある.
・日程
4月~6月に10回の講義を行う. [心臓血管外科学]4回,[呼吸器外科学]2回,[小児外科学]3回 *詳しい日程は後日通知する.
【学習の方法】
・受講のあり方
1)心臓血管外科学,呼吸器外科学及び小児外科学に関する基礎的知識を習得する. 2)各分野の代表的疾患について、その病態生理,診断・治療法を習得する.
・授業時間外学習へのアドバイス
1)各疾患の理解に必要な,解剖学,生理学,生化学,病理学の知識の再確認を要する. 2)授業ノート,配布プリント,教科書,参考書による各疾患の知識の再確認を要する.
【成績の評価】
・基準
1)原則として全講義に出席していること. 2)心臓血管外科学,呼吸器外科学及び小児外科学に関する基礎的事項を正しく理解し適切に説明できること. 3)各分野の代表的疾患について,その病態生理,診断・治療法を正しく理解し適切に説明できること.
・方法
出席率と筆記試験の成績とから総合的に評価する.
【テキスト・参考書】
標準外科学(医学書院);加藤 治文 監修 新臨床外科学(医学書院);武藤 徹一郎 監修 New外科学(南江堂);出月 康夫,古瀬 彰,杉町 圭蔵 編集 呼吸器外科学(南山堂);正岡 昭 著 標準小児外科学(医学書院);髙松 英夫,福澤 正洋,上野 滋 編集 Cardiac Surgery (Churchill Livingstone); Kirklin/Barratt-Boyes, ed. Glenn's Thoracic and Cardiovascular Surgery (Appleton Longe);Bave et al. ed. Pediatric Surgery (Elsevier Saunders);Coran et al. ed.
【その他】
・学生へのメッセージ
医師は,生涯を通じて自身が学び続けることを要求されると同時に,最高の医療を患者さんに施すことが要求されます.しかし医学医療は毎日毎日が進歩であり、現在最高の治療法であっても明日には否定されるかもしれません.「何故~」と言う疑問を常に持ちつつ勉学する姿勢が必要不可欠です.
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