全身性疾患学・外科系(皮膚科)
 Dermatology
 担当教員:鈴木 民夫(SUZUKI Tamio)、川口 雅一(KAWAGUCHI Masakazu)、林 昌浩(HAYASHI Masahiro)、紺野 隆之(KONNO Takayuki)
 担当教員の所属:医学部医学科
 開講学年:4年  開講学期:前期  単位数:11単位  開講形態:講義
 開講対象:医学科  科目区分:専門教育・必修  
【授業の目的】
アレルギー性皮膚疾患と免疫性皮膚疾患、紅斑症、膿疱症、角化症、水疱症、血管炎、熱傷、褥瘡、爪と毛髪の疾患、その他を学ぶ。
1.皮膚で生じるアレルギーと免疫異常は、湿疹・皮膚炎、蕁麻疹、後天性水疱症などの多様な皮膚疾患を生じる。これらの臨床と病態を学び、アレルギーと免疫の理解を深める。
2.角化症と水疱症は皮膚科特異的な疾患である。臨床と病態を学び、表皮の役割を理解する。
3.爪や毛髪も多様な病態を示す。様々な全身疾患の一症状として変化を示すことが多い。これらの臨床と病態を学ぶ。

【授業の到達目標】
1.皮膚を場として生じる様々なアレルギーと免疫異常による疾患を概説できる。
2.蕁麻疹の臨床症状と病態、および治療について理解できる。
3.痒疹の臨床症状と病態、および治療について理解できる。
4.水疱症の臨床症状と病態、および治療について理解できる。
5.角化症の臨床症状と病態、および治療について理解できる。
6.皮膚に生じる血管炎や紫斑病、循環障害について臨床症状と病態、および治療について理解できる。
7.代謝異常症により生じる皮膚疾患について臨床症状と病態、および治療について理解できる。
8.熱傷や褥瘡について臨床症状と病態、および治療について理解できる。
9.紅斑症、紅皮症について臨床症状と病態、および治療について理解できる。
10.膿疱症について臨床症状と病態、および治療について理解できる。
11.皮膚の付属器(汗腺、脂腺、毛、爪)に生じる疾患について臨床症状と病態、および治療について理解できる。

【授業概要(キーワード)】
湿疹・皮膚炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、紅皮症、多形滲出性紅斑、血管炎、乾癬、魚鱗癬、掌蹠角化症、天疱瘡、類天疱瘡、表皮水疱症、付属器疾患

【科目の位置付け】
臨床医学の各専門分野のうち皮膚に関する専門性を追求する。

【授業計画】
・授業の方法
講義形式
・日程
1. 4月 7日(金)講義概要、蕁麻疹、痒疹、紅皮症
2. 4月14日(金)紫斑、血管炎、代謝異常症
3. 4月21日(金)紅斑症、膿疱症
4. 4月28日(金)遺伝性水疱症、後天性水疱症
5. 5月12日(金)遺伝性角化症、炎症性角化症
6. 5月26日(金)付属器疾患(汗腺・脂腺・毛髪・爪)、循環障害
7. 6月 2日(金)物理・化学的皮膚障害(熱傷、化学熱傷、褥瘡)
8. 6月 9日(金)皮膚のアレルギー
9. 6月16日(金)皮膚病理診断学

【学習の方法】
・受講のあり方
1.講義形式で行う。皮膚疾患は臨床所見を眼で見ることが重要である。従って、授業では臨床や組織のスライドを多用する。これらの画像をよく見て、皮膚疾患を眼に焼き付けて頂きたい。
2.各講義テーマ毎にプリントを配布する。授業では重要なポイントをまとめるので、プリントで知識を補って頂きたい。
・授業時間外学習へのアドバイス
皮膚科総論をよく理解しておくこと。
配布したプリントの記載を、授業で見た画像を思い出しながら読み直して頂きたい。

【成績の評価】
・基準
皮膚科の講義で学んだ内容について正しく理解していることが合格の基準である。講義終了後の試験期間に試験を行う。
・方法
1.授業の出席日数を満たしていること。
2.試験の成績が基準点を超えていること。

【テキスト・参考書】
各講義テーマ毎のプリントをテキストとする。
1.標準皮膚科学 第10版、医学書院
2.清水 宏:あたらしい皮膚科学 第2版、中山書店
3.上野賢一、大塚藤男:皮膚科学 第9版、金芳堂

41000410-2017-04-40449