総合医学演習:地域医療学
 Community Medicine
 担当教員:村上 正泰(MURAKAMI Masayasu)
 担当教員の所属:医学部
 開講学年:4年  開講学期:前期  単位数:1単位  開講形態:講義・実習
 開講対象:医学科  科目区分:専門教育 
【授業の目的】
地域医療を取り巻く制度的な枠組みについて学んだ上で、超高齢社会の到来に伴って重要性が高まっている「地域包括ケア」をはじめ、地域医療の現状と今後の課題についての理解を深め、地域医療に貢献するための基礎的知識を身につける。

【授業の到達目標】
地域医療の制度的な枠組みも含めた現状と課題について理解し、適切に説明できる。
「地域包括ケア」の観点から、地域における保健・医療・福祉・介護等の活動の実態や連携の必要性について理解し、適切に説明できる。

【授業概要(キーワード)】
地域医療学、医療制度、地域包括ケア

【科目の位置付け】
この授業は、地域医療の在り方と現状および課題を理解し、地域医療に貢献するための能力を身につけるとともに、地域社会で求められる保健・医療・福祉・介護等の活動を通して、各々の実態や連携の必要性を学ぶものである(医学教育モデル・コア・カリキュラム)。

【授業計画】
・授業の方法
講義および地域病院見学実習
・日程
6月26日(月)
5・6校時:講義
6月30日(金)
1・2校時:講義(猿田克年客員教授)
3・4校時、5・6校時、7・8校時:地域病院見学実習
(最上町立最上病院、小国町立病院、朝日町立病院)

【学習の方法】
・受講のあり方
講義において地域医療に関する基礎的知識を習得した後、地域病院見学実習に参加し、講義内容と見学した病院の現状を踏まえたレポートを提出する。
・授業時間外学習へのアドバイス
講義や地域病院見学実習で学んだ内容を自分の頭の中で正確かつ体系的に整理すること。授業中に理解できなかった点や詳しく知りたいと思った点は図書館、インターネットなどを利用して各自で調べ、課題のレポートを作成すること。

【成績の評価】
・基準
講義への出席および地域病院見学実習への参加ならびにレポートの提出が必須である。レポートにおいては、地域病院見学実習を踏まえ、「地域包括ケア」をはじめとする地域医療のあり方について、どれだけ現状と課題を理解し、自分なりの考察を深めることができているかという観点から、評価する。
・方法
レポートおよび出席により総合的に評価する。

【テキスト・参考書】
テキストは特に指定しないが、下記の書籍などが参考になるであろう。
地域医療テキスト(自治医科大学監修、医学書院)
地域医療は、今(公益社団法人地域医療振興協会編、メディカルサイエンス社)
地域包括ケアシステム(高橋紘士編、オーム社)
父の背中の地域医療(片山壽、社会保険研究所)
医療のなにが問題なのか-超高齢社会日本の医療モデル(松田晋哉、勁草書房)
日本の医療政策と地域医療システム(村上正泰、日本医療企画)
医政羅針盤-激動する医療と政策の行方(村上正泰、医薬経済社)

【その他】
・学生へのメッセージ
1)地域病院見学実習は、地域医療の現場の実情を自分の目で見ることができ、生の声を自分の耳で直接聞くことのできる機会であり、地域医療の現状と課題について一人ひとりの頭でよく考えること。地域病院見学実習の際には、受身の見学ではなく、質疑応答に活発に参加すること。
2)地域病院見学実習に参加するに当たっては、引率者の指示に従い、病院内での服装や言動等にも十分気をつけること。具体的な注意事項は講義の際に伝達する。

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