【授業の目的】
放射線診断,放射線治療の総論と各論 放射線医学はX線診断学,核医学,放射線治療学で構成される.(1)X線診断学:頭部,胸部,腹部,心・大血管における基本的な読影の進め方を示す.X線CT,MRI,血管造影についての基礎知識と臨床的意義,診断技術から治療技術へと発展した Interventional Radiology (IVR) について講義する.(2)核医学:放射性同位元素と用いたシンチグラフィやSPECT,PETによる動態・機能診断法について講義する.(3)放射線治療学:放射線生物学を基にした放射線治療の基礎的知識と腫瘍の性質,放射線治療の対象となる主な疾患について講義する.
【授業の到達目標】
画像検査の原理,各臓器の疾病における画像診断法,放射線治療の基礎と応用を学ぶ.特に,画像検査が臨床上重要な疾患について,異常所見を抽出し,実際に画像が読影できるようにする.放射線治療については,適応と手技を理解できる。
【授業概要(キーワード)】
単純X線写真,CT,MRI,核医学,IVR,放射線治療.
【科目の位置付け】
診療に不可欠な画像診断およびがんの三大治療法のひとつである放射線治療について、基礎的、実践的知識を学ぶ.
【授業計画】
・授業の方法
臨床医に必要な画像診断,放射線治療について講義する.
・日程
毎週火,水曜日(1,2校時)に講義を行う. 4月 4日(火) 放射線医学概論 根本建二 4月 5日(水) 脳卒中(出血性)鹿戸将史 4月11日(火) 放射線治療(肺癌・食道癌・乳癌)原田麻由美 4月12日(水) 脳卒中(虚血性)鹿戸将史 4月18日(火) 放射線治療(脳腫瘍・頭頸部癌)市川真由美 4月19日(水) 頭部外傷/IVR 平賀利匡 4月25日(火) 放射線治療(子宮頸癌・前立腺癌)佐藤 啓 4月26日(水) 脳腫瘍 鹿戸将史 5月 2日(火) 泌尿生殖器 齊藤晋太郎 5月 9日(火) 特別講義(放射線治療)野宮琢磨【神奈川県立がんセンター】 5月10日(水) 腹部腫瘍-1 小林篤紀 5月23日(火) 特別講義(放射線治療)西尾正道 5月24日(水) 腹部腫瘍-2 小林篤紀 5月30日(火) 肺救急/縦隔 渡會文果 5月31日(水) 腹部救急 豊口裕樹 6月 6日(火) 肺腫瘍/びまん性肺疾患 渡會文果 6月 7日(水) 腹部IVR 豊口裕樹 6月13日(火) 心・大血管の救急/IVR 渡會文果 6月14日(水) 核医学診断-1 桐井一邦 6月27日(火) 放射線防護 鹿戸将史 6月28日(水) 核医学診断-2 桐井一邦 7月 4日(火) 特別講義(乳腺)朽木恵【東北中央病院】 7月 5日(水) 特別講義(腹部救急)伊東一志【置賜総合病院】 7月11日(火) 予備 7月12日(水) 予備
【学習の方法】
・受講のあり方
放射線科および臨床各科の臨床実習に適応できる能力を養う.
・授業時間外学習へのアドバイス
各診療科が扱う疾病を理解する. 疾病の画像診断,放射線治療を理解する.
【成績の評価】
・基準
筆記試験:100点満点
・方法
筆記試験により講義内容について臨床上の基礎知識を評価する.100点満点とし,60点以上を合格とする.
【テキスト・参考書】
主に配布資料とPCプロジェクターを用いる.
標準放射線医学(医学書院),新臨床X線診断学(医学書院)他,担当教官の推薦を参考にされたい.
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