臨床実習
 Clinical Practice
 担当教員:臨床各科、中央診療部及び関連基礎講座教官
 担当教員の所属:医学部医学科
 開講学年:4年,5年,6年  開講学期:通年  単位数:61単位  開講形態:実習
 開講対象:医学科   科目区分:専門教育・必修  
【授業の目的】
これまでの講義で学び蓄えた知識を実際の臨床現場で確認し,多くの疾患の診断法,検査や治療法についての理解を深める。
多くの患者さんと接することによって,患者さんに対するマナーや患者さんを思いやることのできる医師になるための心構えについて学ぶ。

【授業の到達目標】
診療チームに参加し,その一員として診療業務を分担しながら将来どの診療科の医師になるにしても必要となる,医学知識,臨床推論法,技能,態度などの能力を実践的に身につける。

【授業概要(キーワード)】
臨床実習 Bed Side Learning(BSL),Clinical Clerkship(CCS),Student Doctor,医行為,ポートフォリオ

【科目の位置付け】
基本的診療能力、鑑別診断能力の獲得、BSLからCCSへは「見学型」から「臨床解決型」へステップアップする。

【授業計画】
・授業の方法
臨床実習に入るためには,共用試験(CBT・OSCE)に合格し,Student Doctorの認定を受ける必要がある。
4,5年次のBSLでは,16診療科,検査部・病理部等,救急を2週間ずつ実習する。5,6年次のCCSでは4週間ずつ選択式の9つの診療科、そのうち3つは学外病院で実習する。BSLでは主に見学型の実習となるが,CCSでは診療参加型の実習となる。ただし,指導医の下,学生に許容される医行為ガイドラインに基づき可能な範囲で医行為を行う。
・日程
4年生:4年の10月~5年の7月までの約1年間BSL(2週間ずつ)。
5年生:7月までBSL(2週間ずつ)。8月から6年の6月までCCS(4週間ずつ)。
6年生:5年生8月から6月までCCS(4週間ずつ)。
実際の実習内容については,各診療科等のシラバスを参照のこと。グループ編制や日程は,掲示及び別に配布の手引き等を参照のこと。

【学習の方法】
・受講のあり方
積極的に実習に取り組むこと。
①ポートフォリオの作成
実習中に学んだこと,課された課題や作成したレポート,受けた講義,プレゼン内容,入手した情報やデータなど,臨床実習中の一切の軌跡を時系列でファイルへ入れること(*このファイルをポートフォリオと言う。)。
②自己評価シートの記入
③医行為の記録
①と②は各診療科の実習終了時に、担当教員に提出し評価を受けること。
③の医行為の記録は、BSL及びCCSの実習が終わった後、速やかに学務課に提出のこと。
・授業時間外学習へのアドバイス
臨床実習はこれまでの学習の仕上げの場となる。実習に先立ち,各診療科等のこれまでの学習内容についても,よく確認の上実習に臨むこと。
臨床実習を有意義なものにするには「ふりかえり」が大切である。自己評価シート等を用いて,各自実習の「ふりかえり」を行うこと。

【成績の評価】
・基準
各診療科の臨床実習シラバスを参照のこと。
実習中の態度,出席状況等の各診療科の評価をもとに総合的に判断する。
期日までポートフォリオと医行為の記録の提出がない場合は不合格となる。
CCS終了後に、臨床実習終了時OSCEの受験が卒業のため必要(平成29年度6年生から)。
なお,不合格の診療科等がある場合は臨床実習は不合格となる。
・方法


【テキスト・参考書】
各診療科の臨床実習シラバスを参照。

【その他】
・学生へのメッセージ
臨床実習では,当然ながら,実際の患者さんに接することになる。服装,身だしなみには注意する。また,実習は,参加しなければ意味がない。必ず出席すること。
ネームプレートの着用は必須。
指導教員の指示に従うこと。不明の点があれば指導教員に聞くこと。
患者情報の取り扱いには,特に注意のこと。医療情報システム(JUHYO)の利用に当たっては,別に配布している臨床実習手引き内の注意事項を理解のこと。
院内各施設入室用のICカードとPHSは,実習中に大学から貸与しているものである。管理に十分注意のこと。紛失・破損(折り曲げた場合含む)の際は,自己弁済となる。実習終了後に速やかに学務課に返却のこと。

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