臨床実習(脳神経外科)
 Clinical Practice (Neurosurgery)
 担当教員:園田順彦(SONODA Yukihiko),小久保 安昭(KOKUBO Yasuaki),松田憲一朗(MATSUDA Kenichiro),伊藤美以子(ITO Miiko)、山田裕樹(YAMADA Yuki)
 担当教員の所属:医学部医学科
 開講学年:4年,5年,6年  開講学期:通年  単位数:61単位  開講形態:実習
 開講対象:医学科  科目区分:専門教育・必修  
【授業の目的】
これまで習得した基礎医学、臨床医学の知識を応用して、臨床医の前段階としての診療行為の学習
学生は主治医団の一人として、病棟、手術、救急、検査、外来すべての診療に担当教員の指導の下、参加し実習を行う

【授業の到達目標】
脳神経外科領域における患者の診察、画像診断、基本的手技、救急患者への対応(特に脳卒中、頭部外傷)ができる。
全身管理について臨床研修医としての初期対応ができる。

【授業概要(キーワード)】
脳神経外科学、脳腫瘍学、脳卒中学、脳血管障害学、頭部外傷学、小児脳神経外科学、機能的脳神経外科学

【科目の位置付け】
当該領域の基本的診療能力を獲得すること

【授業計画】
・授業の方法
一人の学生に教員一人が責任を持つシステムで、より脳神経外科学および全身管理法を理解できるようにする.
クリニカルクラークシップでは脳神経外科に関与する範囲内で学生に許容される医行為の水準I,IIを選び出したものを獲得目標とし、実習期間中に繰り返し実施する。
・日程
大学病院の外来、救急部、手術部、病棟において臨床実習を行う
術前・術後検討会(月・水7:30)、教授回診(火・金8:00)、抄読会(金7:45)にも参加する
予定手術は月・水・金に実習する

【学習の方法】
・受講のあり方
ステューデントドクターとして見学的態度にならず、積極的に診療に参加し、一例一例から診断から治療、その後のfollow upまで一連の流れを学ぶ
病態生理を意識した診断・治療の重要性を学ぶ
将来、自分が受け持ち患者の主治医になったつもりで実習に望む
・授業時間外学習へのアドバイス
脳神経外科学はもとより、神経学、解剖学、生理学、臨床検査、画像診断学等の整理
教科書的知識の整理にとどまらず、実習でしか習得できないもの事項を整理する.

【成績の評価】
・基準
脳神経外科領域の基本的な診察、診断、治療方針の考え方、病態把握
脳神経外科手術における基本手技
以上について理解し、適切に説明できること、さらに主体的に考察し、論述できることを合格の基準とします
・方法
外来、救急部、手術部、病棟における学習態度、出欠状況、臨床実習習得目標の達成度に基づき行う.

【テキスト・参考書】
脳神経外科学(太田富雄著、金芳堂)
ベットサイドの神経の診かた(南山堂)
内科診断学(金芳堂)

【その他】
・学生へのメッセージ
できるだけ多くの症例に接し、生きた知識の習得を心掛けてください
特にうまくいかなかった例には学ぶべき点も多くあることを肝に銘じて取り組んでください
緊急手術にも積極に参加し、一連の診断から治療、退院までの流れを学んでください
これから自分が医師として、あるいは社会人として働くことを自覚して、言動には充分留意して実習を行ってください(患者の前での病名や病状を”癌”などのように日本語で直接表現しないなどの気配りも重要です)
・オフィス・アワー
9:00-17:00(医局内線:5349)
e-mail:nouge@mws.id.yamagata-u.ac.jp

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