【授業の目的】
病理診断[病理診断学講座]、臨床検査[検査部、輸血部]および腫瘍内科[臨床腫瘍学講座]に関する臨床医学を統合的に修得する。
【授業の到達目標】
[病理部(病理診断学講座)] 病理部で行われる病理組織診断、細胞診診断および病理解剖の実際のプロセスを見学・体験し、医学・医療に関わる病理診断の役割について説明できる。また、担当症例をCPC形式でまとめ、発表を行うことで、症例からより深く学ぶことを実践する。
[臨床検査(検査部、輸血部)] 臨床医の業務の後方支援的な立場にある臨床検査部門に対する理解を深める。臨床検査及び生体検査の原理、手技、診断的意義に関して、臨床系各科の実習で習得できない部分を中心に実習を行う。また、輸血および献血の実際や、院内感染対策についても本実習で取り扱う。
[腫瘍内科(臨床腫瘍学講座)] がん薬物療法で使用される薬剤に関する基本的知識、副作用の評価法と対策、エビデンスに基づく標準治療決定方法、主要ながん腫の標準治療の実際に関して理解を深めるとともに、担癌患者の治療方針の決定プロセスを実際の症例を通して学ぶ。また、外来化学療法や緩和治療の実際の場面に立会い、がん治療の現状を理解する。
【授業概要(キーワード)】
病理、臨床検査、腫瘍内科、統合型医学
【科目の位置付け】
医学科 臨床医学(BSL及びCCS)
【授業計画】
・授業の方法
見学型・参加型の臨床実習を行う。
・日程
第1週目 5日間 病理部(病理診断学講座)での実習 第2週目 5日間 検査部(輸血部含む)と臨床腫瘍学講座 (学生全員が検査部3日間、臨床腫瘍学講座2日間) ・ オリエンテーションは、第1週目と第2週目でそれぞれ行う。
【CCS】(6学年) 1.学生を以下のコースに分けて、実習を行う。 (病理コース) ・病理診断学講座 (1~2名) (腫瘍内科コース) ・臨床腫瘍学講座 (1~2名) 2.第1週の実習初日に次のとおり集合し、オリエンテーションを受ける。その後、プログラムに応じて実習を始める。集合場所は以下の通り。 病理診断学講座:病理診断学スタッフルーム(医学部基礎棟) 臨床腫瘍学講座:臨床腫瘍学講座研究室(基礎棟と臨床棟の中渡り3階) 3.担当教員・検査技師の指示の元に実習を行う。 4.各実習終了後、所定の用紙に実習内容を記載し、担当者にサインをもらう。 5.実習最終日に、すみやかにレポートやポートフォリオなどを提出する。
【学習の方法】
・受講のあり方
1.実習病院等の日常業務を妨げないように留意すること。 2.私物の持ち込みを最小限に留めること。 3.無断欠席は厳に慎むこと。やむを得ず欠席する場合は連絡すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
各講座・部門の指示に従うこと。
【成績の評価】
・基準
各講座・部門の指示に従うこと。
・方法
出席、実習態度、レポート、ポートフォリオ、発表状況などから総合的に判断する。この実習の最終評価責任者は、病理診断学講座の山川光徳教授となる(主任 教授欄の認印者)。
【テキスト・参考書】
各講座・部門の指示に従うこと。
【その他】
・学生へのメッセージ
各講座・部門の指示に従うこと。
・オフィス・アワー
各講座・部門の指示に従うこと。
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