【授業の目的】
(1)高齢者の病態像、生活像に応じ、適切な看護を提供できる専門知識と技術を習得することを目的とする。 (2)高齢者のQuality of Life(生活の質)の向上、自立を支援する看護援助方法の理解を深めることを目的とする。
【授業の到達目標】
(1)高齢者の身体面・心理面・社会面から包括的に生活を支援できる看護過程を展開し、適切なケア技術を実践できる。 (2)急性期治療を受ける高齢者に対する看護、認知症高齢者の生活を支える看護、終末期にある高齢者の看護方法について理解し、実践できる。 (3)多職種連携における高齢者看護の役割について説明できる。
【授業概要(キーワード)】
高齢者看護、リハビリテーション、生活機能、包括的アセスメント、多職種連携
【科目の位置付け】
高齢者の看護とリハビリテーションに必要な基礎知識・援助技術を習得する。
【授業計画】
・授業の方法
講義および演習
・日程
毎週木曜日:1~4校時 8:50~12:00 4月 6日 1.高齢者看護の基本、疾患・障害に対する看護の導入 2.認知症高齢者に対する看護ケア①基本知識と評価 4月13日 3・4.認知症高齢者に対する看護ケア②看護支援の実際 4月20日 5.食生活を支える看護 6.排泄を支える看護 4月27日 7.清潔・衣生活を支える看護 8.活動・休息を支える看護 5月11日 9・10.食生活・排泄への看護援助(演習) 5月18日 11.高齢者に特徴的な症状・疾患を支える看護 12.治療を受ける高齢者の看護、薬物支援療法 (講師:山形大学医学部附属病院 8階西病棟 看護師長 佐藤洋子 氏) 5月25日 13・14.急性期病院に入院する高齢者の事例展開 6月 1日 15.耳鼻科疾患を持つ高齢者の看護 (講師:山形大学医学部附属病院 5階西病棟 看護師長 工藤とし子 氏) 16.眼科疾患を持つ高齢者の看護 (講師:山形大学医学部附属病院 10階東病棟 副看護師長 矢萩美幸 氏) 6月 8日 17.高齢者のせん妄・うつ病に対する看護 18.長期療養施設・在宅の看護、終末期看護、家族看護 6月15日 19.歩行・移動を支える看護 20.高齢者疑似体験(演習) 6月22日 21・22.高齢者リハビリテーションとチームケアの実際 (講師:医療法人宏友会介護老人保健施設うらら 副施設長・作業療法士 佐藤裕邦 氏) 7月29日 23・24.認知症高齢者の生活援助についての事例展開 7月 6日 試験
【学習の方法】
・受講のあり方
教科書を基本にしますが、他教材を随時取り入れます。 高齢者、高齢社会、加齢・疾病・障害について正確かつ専門的な理解を獲得してください。
・授業時間外学習へのアドバイス
高齢者の特徴的な身体変化や疾患、生活を支える看護援助をよく理解し、具体的看護援助方法を学習しましょう。 高齢者の健康障害や生活支援について、包括的なアセスメントから実際の援助ができるよう基礎知識・看護方法を身に付けましょう。
【成績の評価】
・基準
演習レポート、筆記試験に講義・演習への参加姿勢を考慮します。
・方法
演習・講義への参加姿勢、レポート、筆記試験で評価します。
【テキスト・参考書】
堀内ふき 他:ナーシング・グラフィカ27 老年看護学-高齢者看護の実践、メディカ出版 堀内ふき 他:ナーシング・グラフィカ26 老年看護学-高齢者の健康と障害、メディカ出版 正木治恵 編:老年看護実習ガイド,照林社 氏家幸子監修、大森武子・泉キヨ子編集:リハビリテーション患者の看護 廣川書店 中島紀恵子責任編集、太田喜久子・奥野茂代編集:認知症高齢者の看護 医歯薬出版 山田律子・井出訓編集:生活機能からみた老年看護過程 医学書院 中島紀恵子・石垣和子監修:高齢者の生活機能再獲得のためのケアプロトコール‐連携と協働のために 日本看護協会出版会
【その他】
・学生へのメッセージ
高齢者ケアへの哲学・技術・制度について、自分の考えを持ちましょう。 エイジズム(Agism), 固定観念を持たないこと。
・オフィス・アワー
水曜日 13時-17時 佐藤 和佳子(SATOH Wakako) 高齢者看護学 川口 寛介(KAWAGUCHI Kansuke) 高齢者看護学 佐藤 裕邦 (SATOH Hirokuni) 医療法人宏友会介護老人保健施設うらら 副施設長・作業療法士 佐藤 洋子(SATOH Yoko) 山形大学医学部附属病院 看護師長 工藤 とし子(KUDOH Toshiko) 山形大学医学部附属病院 看護師長 矢萩 美幸(YAHAGI Miyuki) 山形大学医学部附属病院 副看護師長
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