【授業の目的】
医療の中でのコミュニケーションは、インフォームドコンセントや情報開示の動向にあいまって、患者-医療関係が変遷していくなかで、重要視されるようになっており、カリキュラムに取り入れられた。 「心」の援助を行う者は、自分自身を素材・媒体として利用する。被援助者の問題を見いだし、変化に的確に捉えることは、看護実践に必須の能力である。この能力をいかにして、開発し、実行していく術を実習する。
【授業の到達目標】
いろいろなコミュニケーションのあり方を学び、実行できること。 コーチングのテクニックを概説できること。
【授業概要(キーワード)】
認知、感情、対人援助、言語的表現、非言語的表現、コーチング
【科目の位置付け】
医療従事者にとって、患者とのコミュニケーション能力は必須といえる。 その基礎を学ぶチャンスと考えていただきたい。
【授業計画】
・授業の方法
コミュニケーションの基礎知識を学ぶ(2コマ)とコーチングの考え方を理解するためのグループ演習
・日程
10月~11月の第3・4校時(10:30-12:00) 1.コミュニケーションとは何か 2.コーチングの基本スキルとタイプ分け 4.音楽療法(特別講義:松原理恵先生) 音楽による情動のゆれとその治療的効果を体験する 5.実技指導;佐藤優香先生 附属病院で、コミュニケーションを体験することを予定している
【学習の方法】
・受講のあり方
参加型の講義であり、授業終了後に事前学習レポートならびに事後学習レポートを提出する。
・授業時間外学習へのアドバイス
事前学習レポートの作成にて行う。 看護学入門(スタートアップセミナー)での授業内容を前提とする。 自分のコミュニケーション特性を理解する一助とされたい。 (今後の医療従事者としてのコミュニケーションスキルを改善する早道である)
【成績の評価】
・基準
出席率と授業内容の理解度を毎回のミニレポートで評価する。 また現場実習での評価を加味する。
・方法
レポート・実習評価がともに60点以上であること。
【テキスト・参考書】
「ナースのためのコーチング活用術」柳沢厚生(編著) 医学書院 参考書: まんがでわかるよのなかのルール(小学館) この本に書かれていることが、附属病院での実習で現実に行動できることを期待している。
【その他】
・学生へのメッセージ
必ず、教科書を持参すること。コーチングは、コミュニケーション技法のひとつでしかない。しかし、コーチングを理解することで、他の技法を評価し、利用しやすくなる。本講義は、最初の第一歩でしかないことを忘れないこと。 無断欠席など、コミュニケーションの基本を守れない学生には、単位取得を認めない。
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