成人急性期看護学実習
 Acute Nursing Practice in Adult Patients
 担当教員:古瀬 みどり(FURUSE Midori),松浪 容子(MATSUNAMI Yoko)
 担当教員の所属:医学部看護学科
 開講学年:3年  開講学期:後期  単位数:3単位  開講形態:実習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
周手術期にある対象のセルフケアに対する支援と対象の特性にあった看護実践を展開することを目的とする。
周手術期にある成人患者の健康問題を理解する。生活行動の支援によって健康問題が解決できる看護実践を行う。実践の方法は患者のセルフケア能力を適切に診断し、対象にあった介入の方法を選択する。また、行った看護を客観的に評価する。

【授業の到達目標】
周手術期にある対象の手術の侵襲に伴う変化の過程が観察できる。治療に対する生体の反応を観察し、それにみあった生活行動への支援ができる。また行った看護を客観的に評価できるようになる。

【授業概要(キーワード)】
周手術期、セルフケア、侵襲

【科目の位置付け】
Student Nurseとして看護の専門的知識・技術、実践力を向上させるための実習である。

【授業計画】
・授業の方法
1.手術を受ける成人患者を1名受け持つ。周手術期の健康問題を持つ対象の看護の方法を実践しながら学ぶ。
2.実習期間は2週間で1グループ2人ないし3人で編成し、5グループが実習する。
3.実習の効果をあげるために学内で事前学習をする。実習中は患者に対して支援した方法が最適であったかどうかをカンファレンスで評価する。4.患者に適切な看護技術を提供するために文献検索やVTRによる自己学習をする。
・日程
実習期間:9月から12月(冬季休業期間を除く)
山形大学医学部附属病院での実習
事後学習の日程は掲示にて連絡する。

【学習の方法】
・受講のあり方
臨地実習では、心身の変化の多い周手術期の患者を実際に受け持つため、対象の安全、安楽、自立に対して最善の努力をする。その時期にある患者や家族の気持ちを思いやり、尊厳ある態度で接するように努める。
・授業時間外学習へのアドバイス
周手術期にある患者の心身の変化は著しいため、自己学習を怠ると、その変化に対応はできない。どのような変化が起こりうるのかを常に予測し、それに必要な知識と技術を得た上で看護実践に臨むこと。

日々の記録によって自分の看護実践を振り返る機会とする。実習中に疑問に思ったこと、不明な点については、翌日に持ち越さず、その日のうちに解決する。

【成績の評価】
・基準
担当教員、実習指導者の指導を受けながら、受け持ち患者の看護過程を展開し、患者の状態にみあった看護支援ができることを合格の基準とする。
・方法
出席10点 、実習参加状況(毎日の行動計画)30点、看護過程30点、その他の提出物30点の合計100点満点で評点する。

【テキスト・参考書】
成人看護学講義で使用したテキスト

【その他】
・学生へのメッセージ
自分から積極的に学ぼうとする姿勢が重要である。現場のあわただしさに後ずさりするのではなく、臨床で何を学びたいのか、自分から実習担当教員や実習指導者にアピールする。
健康の自己管理につとめ欠席をしない。報告・連絡・相談の徹底を心がける。
患者の権利を尊重する。また、家族に対しても同じように配慮する。自分の気持ちをコントロールし、患者と誠実に接する。
・オフィス・アワー
実習終了後の夕方 各実習担当教員研究室

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