成人慢性期看護学実習
 Chronic Nursing Practice in Adult Patients
 担当教員:武田 洋子(TAKEDA Yoko),東海林 美幸(TOUKAIRIN Miyuki)
 担当教員の所属:医学部看護学科
 開講学年:3年  開講学期:後期  単位数:3単位  開講形態:実習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
この実習では,慢性疾患で入院治療中の患者を受け持ち,患者の健康問題を解決する能力を身につけることを目的とする。

【授業の到達目標】
1) 看護過程を用いて,患者に適切な看護援助を実施できる。
2) 患者-看護師関係を形成し,発展させるための基礎が身につけることができる。
3) 看護技術の実践を通して,安全・安楽な方法とその根拠について説明できる。
4) 患者に行った看護実践から「看護とは何か」について深く考え、論述できる。
5) 看護専門職を目指す者としてふさわしい行動ができる。

【授業概要(キーワード)】
成人,慢性疾患,看護,自立,自己管理,生活の再構築,教育的支援,看護過程,看護技術,看護実践力

【科目の位置付け】
この実習は,「山形大学医学部Student Nurse」の称号が付与された学生が,附属病院で療養生活の世話や診療の補助行為に関する多くの看護技術を体験し,看護実践能力の強化に努めるものである。(医学部看護学科カリキュラム・ポリシー3年次)

【授業計画】
・授業の方法
1) 病棟実習では慢性疾患の患者を1名受け持ち,情報収集・分析,看護計画立案,実施,評価というサイクル(看護過程)を用いて看護を実践する。
2) 看護技術を身につけるために「Student Nurse実施要項」を活用して,看護師と共に看護技術を実際に経験する。
3) 受け持ち患者に応じて,各検査室,放射線治療室,リハビリテーション室,外来を見学する。
4) 病棟実習を効果的に進めるために事前学習や事後学習、カンファレンスを行う。
・日程
実習期間:9月~12月
・事前学習:オリエンテーションと課題学習(火曜日9:00~16:00 3F成人老年精神看護実習室)。
      受け持ち患者の決定,病気・治療・検査等の自己学習(金曜日14:00~16:00)
・病棟実習:内科系病棟で受け持ち患者への看護援助を中心に実習する。病棟での実習時間は8:00~16:00まで。その後,学内で実習記録を作成し,教員に報告して指導を受ける。翌日,病棟の実習指導看護師に記録を提出して指導を受ける。
・事後学習:実習を振り返り,フィジカルアセスメントの到達度を評価し,技術演習・レポート作成をする。

【学習の方法】
・受講のあり方
1)臨地実習では,看護学生も医療チームの一員として医療に参画する。
2)各自の行動計画を立てて,看護師に許可を得てから患者に看護援助を実施する。
3)患者・家族,医療スタッフとの関係を形成するには,「挨拶をする、自分の考えをはっきり述べる,相手の話をしっかり聴く,不明な点を確認する」などを意識して行動する。
4)中間カンファレンス,最終カンファレンスでは,課題レポートを作成して説明できるようにしておく。
・授業時間外学習へのアドバイス
1)医学的な知識は,テキストや参考書,信頼性の高い医療情報で確認・理解し,説明できるようにしておきましょう。
2)看護援助は根拠を理解して行うことが求められるので,教科書の該当箇所を自分で探し,関連づけておきましょう。

【成績の評価】
・基準
「成人慢性期看護学実習評価表」に準じる。
・方法
1)目標達成90点+事前・事後学習レポート10点の計100点満点。
2)実習評価表に則り,学生との面談、臨地実習指導者との情報交換,受け持ち患者からの意見を参考に総合的に評価する。

【テキスト・参考書】
テキスト:鈴木久美、野澤明子、森一恵著「成人看護学 慢性期看護」(南江堂)
     野崎真奈美,林直子他編「成人看護学 成人看護技術」(南江堂)
     山形大学医学部付属病院看護部,山形医学医学部看護学科「Student Nurse実習要項」「看護術チェックリスト」
参考書:実習病棟や受け持ち患者に応じて、紹介する。

【その他】
・学生へのメッセージ
健康管理をして体調を整えて実習をしましょう。
但し,発熱や下痢などの症状が出現した場合には担当教員に連絡し,教員の指示に従って医療機関等を受診してください。
・オフィス・アワー
月〜金 16:00〜18:00

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