高齢者への看護実践
高齢者の尊厳と基本的人権を擁護する姿勢をもち、加齢変化と多様な個別性を踏まえ、急性期病院、長期ケア施設において必要とされる高齢者看護の特徴を理解し、看護実践能力を習得することを目的とする。

１）入院中の高齢者の看護支援実習(山形大学医学部附属病院実習)
(1)急性期病院における高齢者の基本的な看護の特徴を説明できる。
(2)治療を要する高齢者とコミュニケーションを図ることができる。
(3)高齢者の病態、生活機能について、適切な観察とアセスメントを行い、生活援助行動ができる。
(4)終末期にある高齢者の尊厳とQOLを尊重する看護援助ができる。
２）認知症高齢者の看護支援実習(介護老人保健施設、特別養護老人ホーム)
(1)介護老人保健施設、特別養護老人ホームにおける看護の特徴を説明できる。
(2)認知機能の障害を有する高齢者とコミュニケーションを図ることができる。
(3)認知症状の特徴と日常生活への影響を理解し、個々の生活歴を踏まえた看護援助ができる。
(4)終末期にある高齢者の尊厳とQOLを尊重する看護援助ができる。

高齢者看護、認知症ケア、生活行動援助、終末期ケア、長期ケア施設

看護アセスメント能力を培い、支援を要する高齢者に対応できる看護実践の方法を習得するため臨地実習を展開する。

１）入院中の高齢者の看護支援実習(病院)
(1)学生は、入院時もしくは入院して間もない高齢患者1名を受け持ち、生活機能の包括的アセスメントを行うとともに、看護援助を展開する。
(2)具体的援助について、実習指導者の助言のもとに行う。

２）認知症高齢者の看護支援実習(施設)
(1)学生は、1名の認知機能が低下した高齢者を担当し、コミュニケーションを図るとともに、日常生活支援を行う。
(2)具体的援助について、実習指導者の助言のもとに行う。
(3)看護業務実習を行い、ケアの実際、看護職の役割について学習する。

病院および施設でそれぞれ1週間ずつ実習を行う。
１）入院中の高齢者の看護支援実習(病院)
実習時間：8：00～16：00(実習時間8：00～15：00、まとめ15：00～16：00)
実習場所：
山形大学医学部附属病院 5階西病棟(耳鼻咽喉科、放射線科)、8階西病棟(泌尿器科、歯科口腔・形成外科)

２）認知症高齢者の看護支援実習(施設)
実習時間：8：30～16：00(実習時間8：30～15：00、まとめ15：00～16：00)
実習場所(予定)：
(1)社会福祉法人　妙光福祉会　特別養護老人ホーム　蔵王やすらぎの里
(2)医療法人社団悠愛会　介護老人保健施設　さくらパレス
(3)医療法人社団悠愛会　介護老人保健施設　メルヘン
(4)医療法人社団悠愛会　介護老人保健施設　あこがれ

・高齢者の安全に十分配慮し、指導者のもと積極的に実習へ参加する。
・サービス利用者の個別性を十分に理解できるように、コミュニケーションを積極的に図る。

・事前に援助技術を十分に練習する。
・自己の学習課題を明確にし、実習を通しての学習を積極的に行う。
・可能な限り広い視野を持ち、対象の理解を深め、個別性に配慮したり適切な看護援助について説明できること。
・参考書、文献により具体的健康障害・援助技術について学習する。

実習課題達成状況、出席状況、レポートにより、計100点評価とする。

実習内容、記録物、出席状況で評価する。

各自必要な図書を自分で選択する。

実習期間中の自己の健康管理をしっかり行うこと。
・安全に十分留意すること。
・実習指導者、担当教員への報告を的確に行うこと。

実習終了後18：00まで
佐藤　和佳子(SATOH Wakako)　高齢者看護学
川口　寛介(KAWAGUCHI Kansuke)　高齢者看護学