コンピュータを一つのシステムとして考えたときに、それがどのような原理で動作し、どのような構成になっているかを学習する。コンピュータの中身を理解するための授業である。
コンピュータが「記号を処理して働く機械」であり、いわゆる「フォン・ノイマンのアーキテクチャ」に基づいて構成され動作していることを理解する。コンピュータの内部での文字や数値などの扱いについて学んだ後、記号処理の基本である論理演算と論理回路、ソフトウェアの仕組み、コンピュータの基本構成を学ぶ。また、コンピュータ利用に関連して情報ネットワークの概要などについて学ぶ。

１．コンピュータにおける情報表現法を説明できること。[情報量の定義、ビットの意味、文字コード、数値の表現方法]／２．コンピュータにおける計算の仕組みを理解していること。[整数演算、負数の演算、IEEE754準拠の浮動小数点数の演算]／３．コンピュータの基本動作を説明できること。[ノイマン・アーキテクチャの説明、CPU、メモリ、バスなどのしくみ、論理回路の動作]／４．ソフトウェアの基礎知識を身につけ、プログラムの実行手順を説明できること。 [プログラミング言語とオペレーティングシステム]／５．コンピュータネットワークおよび利用の常識を身に付けること。[コンピュータネットワークなど]

コンピュータ、２進数、ハードウェア、ソフトウェア、コンピュータアーキテクチャ、コンピュータネットワーク

計算機や情報処理の基礎を学ぶものであり、後で困らないようによく学習しておくこと。

あらかじめ用意した講義資料に基づく講義を行い、ミニテスト・レポート提出、および試験により評価を行う。

次の順序で説明をする予定である（一部変更もありうる）。
１．序論 ／２．情報量と記号 ／３．文字の内部表現 ／４．数値の内部表現（２進数、整数、実数）／５．計算する仕組み（論理演算と論理回路）／６．コンピュータのアーキテクチャと基本動作 ／７．プログラミング言語とオペレーティングシステム ／８．コンピュータネットワーク

講義にはスライドを使用するので、後ろの席では見づらいことがある。講義ノートを参照しながら講義を聞くこと。講義ノートに書いていないことで重要なことは必ずメモを取ること。
テキストも持参すること。

授業を１回受けるたびに１時間程度の予習を行い、授業で理解すべき点を事前に整理しておくこと。
授業を１回受けるたびに１時間程度の復習を行うこと。授業で分からなかった点は、そのままにしないですぐに講義資料をよく読む、教科書・参考書を見る、友人に聞く、講師に質問に行くなどして解決しておくこと。

「目標」欄5項目のうちのいくつかにつき、理解度を個別にチェックする。そのため、ミニテスト（またはレポート提出）を課す（1回10点×約5回＝50点）。重要項目（指定する）のチェック点は6点以上取ること（5点以下は再提出かつ減点）。期末試験は50点満点で、項目チェック点との合計で100点満点となる。重要項目チェック点のすべてで6点以上、かつ合計点で60点以上が合格となる。

項目チェックの問題は基礎的な知識、期末試験は応用的な問題を出題する予定である。

テキスト：講義ノートを適宜配布する。下記の教科書も購入し、参照すること。青木 征男、「情報の表現とコンピュータの仕組み」第5版、ムイスリ出版、2014年12月、ISBN978-4-89641-230-7
参考書：授業の中で適宜紹介する。

コンピュータについて基礎知識を持つことは、情報化時代（ITの時代）を生きる皆さんにとって非常に重要なことです。この授業を足がかりにして、情報学の基礎固めをしてください。
対数、確率論などの数学および論理学の基礎を理解していること。これらが分からない人は事前に自己学習をしておくこと。

毎週水曜日 16：00～17：00 8-214号室（8号館2階）