エレクトロニクス概論
 Introduction to Electronics
 担当教員:八塚 京子(YATSUZUKA Kyoko)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)電気電子工学分野
 開講学年:2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:バイオ化学工学科  科目区分:専門基礎科目・選択必修 
【授業の目的】
このクラスでは、①生活の中で上手に電気器機を使うための、②将来、仕事場で必要となるであろう、他分野のエンジニアとの共同作業で困らない程度の、③自分の分野の研究で用いられる装置(電気器機)の操作で困らない程度の、電気の基礎知識を得ることを目的としている。

【授業の到達目標】
1.直流回路、交流回路の生活レベルの簡単な計算ができる。
2.導体、半導体、絶縁体の区別と電子回路について説明できる。
3.種々の電池や電子部品の特徴について説明できる。
4.コンピュータの利点と問題点について説明できる。
5.電磁波と携帯電話、インターネットの利点と問題点を説明できる。

【授業概要(キーワード)】
直流回路、交流回路、オームの法則、半導体、電子回路、電気材料、IoT

【科目の位置付け】
この科目は、バイオ化学工学科では学習・教育目標のAに対応する。

【授業計画】
・授業の方法
テキストに沿って講義と演習を行う。適宜、レポートも課す。
・日程
第1週 ガイダンス,
第2-4週 身近な電気の基本/発電のしくみと家庭の電気
第5-7週 電磁気とモーター/電気で熱を作る/電気の化学作用と電池
第8-10週白熱電球と蛍光灯/電流と電波
第11-12週 半導体の基礎知識/(コンピュータの発達)
第13-14週 生活を便利にする制御とセンサー
第15週 期末テストと解説

【学習の方法】
・受講のあり方
難しい計算は求めない代わりに、広い知識を吸収することを求める。きちんと授業に出席し、興味を持ったことや分らないところを質問するくらいの気持ちで講義を聞くこと。
・授業時間外学習へのアドバイス
講義で興味を持ったことや、分らないが重要と思われることは、自分でも調べてみること。レポート作成でも自分で積極的に関わること。

【成績の評価】
・基準
1.直流回路、交流において電圧、電流の計算ができること。
2.簡単な電力の計算できること。電流の容量の計算ができること。
3.導体、半導体、絶縁体の区別と電子回路について説明できること。
4.種々の電池や電子部品の特徴について説明できること。
5.コンピュータを含む現代の電子機器の利点と問題点を説明できること。
・方法
普段の演習45点、レポート10点、期末テスト45点、合計100点満点。
60点以上が合格。

【テキスト・参考書】
テキスト:藤瀧 和弘 著 「図解入門よくわかる 最新 電気の基本としくみ 身近な機器から電気の性質を学ぶ」 秀和システム ¥1,400円+税
参考書:福田 務 著 「電気の基本としくみがよくわかる本」 ナツメ社¥1,300円+税

【その他】
・学生へのメッセージ
電気は見えないことや、難しそうな「式」の印象から苦手意識を持つ人も多いが、今や一般家庭でも無くてはならない存在であり、さまざまな分野で電気器機に触れずに生活することは不可能である。医療の分野でも高度な電子器具が多数使われている。インターネットを駆使することも増えた。最低限の基本を知って、より豊かに専門を広げていくつもりで、受講されたい。
・オフィス・アワー
八塚(kyoko@yz.yamagata-u.ac.jp) 7号館231号室、16:00~17:00

50000960-2017-05-52700