化学工学概論
 Introduction to Chemical Engineering
 担当教員:多賀谷 英幸(TAGAYA Hideyuki)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)バイオ化学工学分野
 開講学年:2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:バイオ化学工学科  科目区分:専門科目・選択必修 
【授業の目的】
バイオ化学を学ぶ学生にとって必要な化学工学の入門書
化学プロセスで必要とされる単位操作(収支、反応工学、流動、分離工学、熱移動、プロセス設計など)について理解する

【授業の到達目標】
化学プロセスを工業化しようとするときに必要な技術が何であるかを理解し、それらを整理、体系化して応用できる知識を身に付けることを目標とする

【授業概要(キーワード)】
物質収支、反応工学、流動、物質移動、熱移動、分離プロセス、プロセス設計

【科目の位置付け】
化学工学概論の基礎となる科目:物理化学Ⅰ、Ⅱ
化学工学概論を基礎とする科目:
この科目は、バイオ化学工学科の学習・教育目標「(B)専門知識の習得」に主に対応する。

【授業計画】
・授業の方法
90分の講義時間で講義とそのまとめを行う。「まとめ」では、その時間内で学んだ内容の中で、特に重要な課題に回答してもらう
・日程
以下の各項目について1から3回の講義を行う
1 化学工学とは
2 物質収支とエネルギー収支
3 反応速度と反応器
4 蒸留
5 ガス吸収
6 液液抽出
7 流体の流れと熱の移動

【学習の方法】
・受講のあり方
私語は厳禁とし、そのほか他の受講生の迷惑となる行為を行った場合は、退室していただき、欠席扱いとする
・授業時間外学習へのアドバイス
講義におけるとくに重要な項目についてはレポート課題を課し、予習にする
特に重要な単位操作については授業終了後の小演習でそれらのまとめを行うので講義の復習を行なっておく

【成績の評価】
・基準
定期テスト(60点)、まとめの小演習(20点)および出席時におけるまとめ(20点)の結果を総合する。
この講義の合格ラインは60点とする
80点以上 化学工学における各単位操作について化学プロセスへの応用の面からも深く理解している
70から79点 化学工学における各単位操作についてそれぞれの特徴を理解している
60から69点 化学工学における各単位操作を理解している
・方法
重要な項目についてまとめの小演習を課す。
各講義の最後に授業のまとめに関する課題を課すので記入して提出する

【テキスト・参考書】
橋本健治、ベーシック化学工学、化学同人、2,800円
化学工学会編、化学工学、丸善、2,800円
大竹伝雄、化学工学概論、丸善、2,800円
大竹伝雄ら、化学工学の基礎と計算、培風館、2,900円

【その他】
・学生へのメッセージ
化学工学は、燃料から生活用品まで身近にある多様な化学製品の製造において、もっとも基本となる単位操作を理解する学問である。扱う項目は多岐にわたるが、そのエッセンスを理解し、関連する手法を是非身につけてもらいたい。
対象とする分野が広いため十分に復習を行うように工夫する。
・オフィス・アワー
毎週金曜日16:00~17:00
相談受付場所:工学部3号館 3-2305室

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