物質化学工学実験Ⅲ
 Chemistry and Chemical Engineering Laboratory Work III
 担当教員:物質化学工学科担当教員(BUSSHITSUKAGAKUKOUGAKKATANNTOUKYOUIN)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)物質化学工学分野
 開講学年:3年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:実験
 開講対象:物質化学工学科  科目区分:専門科目・必修 
【授業の目的】
実際に化学工業などで利用されるプロセスを簡略化した実験およびシミュレーションシステムを用いて,実験操作技術,レポート作成法などを学ぶ。
実験を通して,講義で学習した化学工学ならびに物理化学に関する理解を深め,使用する実験装置の名称,操作方法,測定方法などの基本的技術を習得する。また,実験レポートの作成を通して,実験結果から得られたデータの解析方法を習得し,適切な考察ができるようになることがねらいである。

【授業の到達目標】
自ら実験を行い,レポートを作成することによって講義で学んだ知識の理解を深める。

【授業概要(キーワード)】
化学工学,物理化学,単位操作

【科目の位置付け】
物質化学工学科の学習・教育目標「(C)データ収集と解析および問題解決能力」に主に対応する。

【授業計画】
・授業の方法
全体でのガイダンスおよび導入教育の後,三人(もしくは四人)一組になって,シミュレーションを含む5テーマの実験を行い,それぞれの実験レポートを各自作成する。実験レポートの内容が不十分な場合は再提出がある。
・日程
実験テーマ
1) 流動・伝熱実験
2) 物質移動実験
3) 反応速度実験
4) 機械的操作実験
5) 撹拌実験
6) 反応速度の数値解析
7) 化学平衡の数値計算
8) 製図
具体的な授業日程,集合場所については開講時のガイダンスに従うこと。

【学習の方法】
・受講のあり方
積極的に自ら実験にたずさわるようにすること。白衣,保護めがね,名札,タオル,上履きを必ず持参すること。早めに実験室に入り,実験中は他の受講生に迷惑になる行為をしないこと。
・授業時間外学習へのアドバイス
次に行う実験項目について,テキストを必ず読み,実験の概要および方法をノートに記入してくること。
実験のデータがわかりやすく記されているか確認し,さらにノートの中身を整理すること。実験レポートは,テーマごとの指示に従って作成し,提出期限を守ること。

【成績の評価】
・基準
成績の評価は,通常の実験態度,レポートの評価から判定し,60点以上を合格とする。レポートの再提出がある場合には,指定された箇所を訂正して期限までに提出すること。遅刻,レポート遅れがある場合は,ペナルティー問題を課すとともに減点する(ペナルティーは累積3回で不可となる)。特別な場合を除き,原則的に欠席は認めない(無断欠席は不可となる場合がある)。
・方法
皆出席,全レポート提出をクリアした学生に対し,実験態度,レポートの評価から判定する。

【テキスト・参考書】
物質化学工学科で準備するテキストを使用する。
テキストに記載。

【その他】
・学生へのメッセージ
予習をしっかり行い,あらかじめ実験手順を理解してから実験を行うこと。実験室には早めに来て,実験は自ら積極的に行い,安全な実験手法を身につけること。実験はレポートを作成することによって理解を深めることができる。
実験室では,上履き,名札付きの白衣を着用し,薬品取り扱い中は保護めがねをかけること。原則として欠席は認めない。やむを得ず欠席しなければならない場合は,必ず担当教員まで申し出ること。遅刻者には実験をさせないことがある。レポートの提出期限を守ること。
・オフィス・アワー
担当教員のオフィスアワーを参照のこと。

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