生体計測
 Biomedical Measurements
 担当教員:中村 孝夫(NAKAMURA Takao)
 担当教員の所属:医学系研究科生命環境医科学専攻
 開講学年:3年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:応用生命システム工学科  科目区分:専門科目・選択 
【授業の目的】
一般計測と生体計測の基礎、ならびに各種生体計測法の解説。生体を対象とした計測の基礎、ならびに一般計測との相違点、およびその具体例を理解する。

【授業の到達目標】
授業で取り上げる生体計測の安全性や各種生体計測法の原理や応用例を説明できる。

【授業概要(キーワード)】
生体、計測、安全

【科目の位置付け】
一般計測と各種生体特性計測の橋渡し。生体システム論、生物統計とデータ解析などへと発展する。

【授業計画】
・授業の方法
下記テキストなどを用いて、できるだけ質疑応答形式で進行する。最後にテストを課す。
・日程
必要に応じて配布するプリントを用いて以下のスケジュールで授業を進める。
第1-3週 授業ガイダンス(計測法レポート課題の周知)及び生体計測入門
第4-6週 生体計測と安全
第7-14週 各種計測法(血圧・血流・心電図・神経信号・組織性状・形態学的情報など)及び計測原理(超音波・光・電気インピーダンス・電気信号など)の解説、並びに最新の計測技術の紹介
第15週 テスト及び授業全体の総括

【学習の方法】
・受講のあり方
板書は多くしないので、口頭での説明事項をできるだけたくさんメモを取りながら受講する。
活発に、積極的に質問、発言する。
・授業時間外学習へのアドバイス
最低限次回授業内容に関する情報を調べて基礎事項を理解しておくと共に、疑問点を整理しておく。
毎回自分で取ったメモを参照しながら授業内容を整理して、自分だけのノートを作成する。疑問点があれば次回質問する。

【成績の評価】
・基準
生体の特異性を考慮して各種パラメータを測定する方法について、侵襲性の考え方と安全性、いくつかの計測原理及び測定法の各論を理解していること。
・方法
平常点45点(3点x15回) ・・・ 毎回の授業で小テストを行う、もしくは小レポートを提出させる。
テスト55点・・・ 授業で取り扱った基礎事項、安全性、各種計測法と計測原理などが対象。追試験、再試験は行わない。
プラスα ・・・ 発言の回数や内容、平常点用レポートの内容や受講態度が特に優秀と判断される場合などに加点することがある
単位認定は上記の合計60点以上。ただし許可なく4回以上欠席した場合には単位認定不可とする。

【テキスト・参考書】
必要に応じてプリントを配布する予定。参考書は、例えば以下の通り。
生体計測装置学入門・木村雄治・コロナ社
生体計測の機器とシステム・岡田正彦・コロナ
臨床工学技士のための医用計測技術・吉田徹・コロナ社
先端放射医療技術と計測・電気学会 放射線の医療応用と計測技術調査専門委員会編・コロナ社
生体計測工学入門・橋本成広・コロナ社
生体計測とセンサ・戸川達男・コロナ社
ME計測機器・高島史郎・コロナ社
生体信号処理の基礎 伊藤正美 監 オーム
生体工学 斎藤正男 著 コロナ社

【その他】
・学生へのメッセージ
毎回の授業への積極的な参加を期待する。
評価は厳密に行うので、安易な受講は時間の無駄である。
遅刻は他の受講者の大迷惑となるので、理由の如何を問わず一切認めない予定である。
授業中に携帯電話などで他の受講者に迷惑をかけたと考えられる場合には退室させることがある。
・オフィス・アワー
特に設けないが、アポイントを取れば原則いつでも可。

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