生物統計とデータ解析
 Biostatistics and data analysis
 担当教員:新関 久一(NIIZEKI Kyuichi)
 担当教員の所属:理工学研究科
 開講学年:3年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:応用生命システム工学科  科目区分:専門科目・選択 
【授業の目的】
確率変数と確率分布を理解し,生物学分野における統計的検定法,分散分析,回帰分析について学ぶ.
生物・医学分野における統計的検定の手法ならびに統計学的手法を用いた最適化問題などを学び,応用できること.

【授業の到達目標】
確率変数の・確率分布の意義を理解する。統計的推論についての考え方を身につける。統計学や数学が実験データの解釈や推定に役立っていることを理解する.

【授業概要(キーワード)】
確率変数と確率分布,統計的推論,統計的検定法,分散分析,回帰分析

【科目の位置付け】
確率統計の概念はあらゆる科学の基本となり,確率論の修得は自然の理解を深めることになる。統計学の知識は実験計画法や実験データの分析,医学分野では臨床現場での治療の有効性などの判定に欠かせないものである。また工業分野では統計的検定は品質管理に応用されている。

【授業計画】
・授業の方法
プリントに沿って授業を進める。パワーポイント資料を毎回配布する。
・日程
1.イントロダクション,授業計画概要
2.確率分布(二項分布,ポアソン分布)
3.確率分布(正規分布)
4.確率変数,確率分布,期待値,分散
5.中心極限定理
6.統計的推論と検定法(標準正規分布を用いた検定)
7.統計的推論と検定法(t分布を用いた検定)
8.中間試験
9.統計的推論と検定法(平均の差の検定)
10.統計的推論と検定法(分散の差の検定,F検定)
11.統計的推論と検定法(カイ2乗検定)
12.統計的推論と検定法(適合度検定)
13.統計的推論と検定法(相関・回帰分析)
14.統計ソフトウェアRの紹介
15.期末試験及び解説

【学習の方法】
・受講のあり方
授業中に具体的な問題例を呈示するので,自力で分析してみること.
・授業時間外学習へのアドバイス
統計的検定に関するテキストは工学部図書館に蔵書が多くあるので,参考にする。とにかく例題をこなすことで理解をふかめること.

【成績の評価】
・基準
中間テストと期末テストの総合評価
・方法
中間テスト50点,期末テスト50点,合計100点

【テキスト・参考書】
ガイダンス時に担当教員から説明します.

【その他】
・学生へのメッセージ
統計的検定の修得は自力で演習してみることにつきる.
・オフィス・アワー
月曜から金曜の16時~17時

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