ゼミナール(バイオ)
 Seminar
 担当教員:バイオ化学工学科担当教員(Faculty Members of the Biochemical Engineering Department)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)バイオ化学工学分野
 開講学年:3年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:バイオ化学工学科  科目区分:専門科目・必修 
【授業の目的】
現在のホットなバイオ化学工学関連の研究テーマはなにか,先端的な実際の研究はどのように進められるのか,などは学術雑誌に掲載された論文を読むことで理解できる場合が多い。さらに,研究に必要な情報を得るためには,論文の検索とその読解は避けて通れない。これは研究ばかりではなく,実務的な技術開発などの場合も同様である。多くの論文は英語で記述されているために,技術者,研究者としては専門的な化学英語論文の読解は不可欠な素養である。近くは卒業研究に入るための準備として,遠くは技術者や研究者として不断の研鑽のために,研究や開発の分野における化学文献を調査し,英語文献を読むトレーニングを積む。専門英語の読解や演習を重視した内容により,ディスカッションを通して自由で豊かな発想を促すことなどをねらいとしている。指導教員やグループ内の学生とのコミュニケーションを大切にし,勉学姿勢や実社会との関わりなどについても議論する。

【授業の到達目標】
英語の化学文献を読む力を身につける。
課題の化学文献の内容を理解し、グループ内で議論することができる。
各研究室で少人数の個別指導を受けることで,研究室の様子を知り,研究に関する情報収集の仕方についての基礎的事項への関心を促す。

【授業概要(キーワード)】
文献検索,化学英語,コミュニケーション

【科目の位置付け】
この講義はバイオ化学工学科の学習・教育目標「 D)コミュニケーション能力の育成」に主に対応する。

【授業計画】
・授業の方法
学生を少人数に分け(6-8人程度),各研究室の担当教員にて,英語文献の読み方や発表の指導を受ける。
・日程
第1週 ガイダンス(全員教室に集合)
第2~14週(指定された研究室に集合)
スケジュール表に従い(ガイダンス時に配布),グループに分かれて各指導教員から英語論文を受け取り、各自、指導を受けながら論文を訳してまとめる。

【学習の方法】
・受講のあり方
バイオ化学工学科の必修科目である。学生は,各研究室に出向き、各担当教員から英語文献の読み方やパソコンでの論文抄録の作成の指導などを受ける。また,休む場合には理由を担当教員へ届けること。毎回,担当教員が変わるので、事前(前週)に課題を受け取り、講義場所と時間を確認すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
専門用語(英語)や論文英語の訳し方、パソコンでのレポート作成手法を学ぶ。
最後に,どのような論文を読んだかレポートを求める場合があるので,そのためにはきちんと整理しておく必要がある。

【成績の評価】
・基準
課題を予習し講義の場で内容を的確に説明できることを合格の基準とします。
レポート提出がある場合は所定の規則に沿って作成し、提出することが合格の基準になります。
・方法
担当教員が,100点満点で評価し,担当教員分の総合計60%以上を合格とする。普段の学習態度,レポート等の作成能力などを評価する。評価は指導した教員によって行われる。

【テキスト・参考書】
担当教員から指示される。
「化学英語の活用辞典」化学同人
「化学・英和用語集」化学同人
泉,小川,加藤,塩川,芝,化学文献の調べ方 第4版(化学同人)
千原,時実,化学情報 文献とデータベースへのアクセス,東京化学同人
インタラクティブ有機化学英語 有機合成化学協会(無料でダウンロード可)

【その他】
・学生へのメッセージ
研究を進めるうえで国際的な学術雑誌に掲載される英語論文の読解は必須のものである。英語力は地道な努力を嫌っていては身につかない。興味の持てる英文を読み,これまで学んだ化学や物理,生物の知識を駆使して内容を理解するように努力しよう。
バイオ化学工学科の必修科目である。休む場合には理由を担当教員へ届ける必要がある。
・オフィス・アワー
担当教員のオフィスアワーを参照のこと。各教員のオフィスアワーは3号館ホールの掲示板に掲示されている。

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