【授業の目的】
高等学校数学科目の数学Ⅱ・数学Ⅲレベルの微積分について，その習熟度を高めること。工学専門科目の履修において必要となる数学的素養を確実なものにすること。
【授業の到達目標】
(1) 図形とその方程式を理解し，接線の式などを求めることができる。(2) 初等関数（指数関数，対数関数，三角関数，双曲線関数）を理解し，それらのグラフが描ける。(3) 初等関数による様々な関数の極限値を求めたり，微分ができる。(4) 初等関数の積分計算ができ積分公式を応用することができる。
【授業概要（キーワード）】
指数関数，対数関数，三角関数，双曲線関数，合成関数，逆関数，極限，微分法，積分法
【科目の位置付け】
工学部全学科向け前期の数学補習授業である。高校数学（数学Ⅱ，数学Ⅲ）の復習から始め，工学専門科目の履修上必要となる数学的素養を確実なものにする。前期の専門基礎科目「微積分解法」の補習科目である。
【授業計画】
・授業の方法
毎週課題問題集を配布する。課題のポイントについて解説した後，各自で解答に取り組むという演習形式である。専門科目の履修上必要となる数学的素養や計算力が身につく。
・日程
第1週～第2週：いろいろな式，図形と方程式
第3週～第5週：初等関数（指数関数，対数関数，三角関数，双曲線関数）とそのグラフ
第6週～第7週：様々な関数の極限，微分係数と導関数
第8週～第10週：合成関数とその微分，逆関数の微分，対数微分
第11週～第13週：積分とは，初等関数の不定積分
第14週：微積分学の基礎定理，定積分
第15週：期末試験とまとめ
【学習の方法】
・受講のあり方
ノートを取る際，板書された例題演習は左側ページに，各自取り組みを指示された問題演習は右側ページに書いて，それぞれの解法のポイントを朱書きするなどの工夫をして下さい。微積分学の理解度に不安な学生諸君は，今のうちに危機意識を持ってこの補習授業へ参加して下さい。
・授業時間外学習へのアドバイス
課題問題のプリントを毎回配布する。それをもとに，自分が解けない問題を確認して授業に臨めば，解法のポイントが理解できて自力で解けるようになるでしょう。
【成績の評価】
・基準
期末試験結果を60%，課題問題集への取り組み姿勢を40%とし，それらの合計(100点満点)が60点以上を合格の基準とします。
・方法
到達目標(1)～(4)に関する期末試験得点と，毎週課題問題集への取り組み姿勢（黒板演習回数など）の平常点を総合して成績評価（試験得点＋平常点）します。
【テキスト・参考書】
テキスト：高校の数学Ⅱと数学Ⅲのテキスト，あるいは専門基礎科目「微積分解法」で使うテキストなどで良いが，特に指定はしない。
【その他】
・学生へのメッセージ
１年生のうちに，数学の基礎的素養を身につけることが肝要です。数物科目が苦手と思っている学生諸君はこの補習授業を受けて下さい。
・オフィス・アワー
オフィスアワーは設定しませんので，質問等があればメールを利用してください。授業の始めにアドレスなどを示します。
|