山形 過去・現在・未来(山形から考える)
 The past, presence and furture of Yamagata(Humankind)
 担当教員:山本 陽史(YAMAMOTO Harufumi)
 担当教員の所属:エンロールメント・マネジメント部
 開講学年:1年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:工学部  科目区分:基盤共通教育科目 
【授業の目的】
山大工学部にようこそ。日本有数の規模を持ち、数々の世界最先端研究が行われているこの工学部で充実した学生生活を送るための機会を与える授業です。この授業のうち10回は、米沢市学園都市推進協議会の市民カレッジ「山形ゆかりの人びと2017」を兼ねており、一般市民とともに受講します。立地する米沢、山形出身者、あるいは出身ではないが多くの影響を与えた人物を通して、山形で生きることの意味を考えるとともに、地域の皆さんと交流して人間関係を作っていきます。

【授業の到達目標】
・意見交換を通して適切なコミュニケーション能力を身につける。
・地元や工学部についての素養を持つ。
・質の高いレポートをまとめるための基礎的能力を身につける

【授業概要(キーワード)】
山形 米沢 人物 旅人 交流

【科目の位置付け】
4年間、あるいはそれ以上を過ごす山形、米沢の成り立ちを知り、市民と交流する体験をする基幹科目(山形から学ぶ)です。

【授業計画】
・授業の方法
この授業はグループワーク・プレゼンテーションなど学生が主体的に参加する学習活動を含みます。活動内容は授業により異なります。最初の数回は、山形県と米沢市についての理解を深め、山大工学部について学びます。また、レポート作成法も学習します。中間の10回分は、市民とともに山形の近代化に貢献した人物について学び、グループを作って市民と語り合います。最後は教員の添削をうけながらレポートをまとめます。
・日程
1 山大工学部はなぜ山形にあるのか 
2 山形県の成り立ち 
3 大学生にふさわしいレポートを書くための予備知識 
4 開講式・源義経 判官びいきの系譜
5 松尾芭蕉 歌枕と古人を訪ねて
6 吉良上野介義央(1) 受難の殿様
7 吉良上野介義央(2) 忠臣蔵と日本人
8 西郷隆盛(1) 庄内を救った男
9 西郷隆盛(2) 人気の根源
10 イザベラ・バード 置賜に理想郷を見た
11 正岡子規 芭蕉愛憎
12 工藤俊作 奇跡の英兵救助劇
13 斎藤六郎 反骨のシベリア抑留者・閉講式 
14 レポート作成準備
15 レポートの再検討、まとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
毎回熱心い聴講される市民の方の勉学への姿勢を感じてください。対人関係が苦手という人も親切な皆さんに積極的に話しかけてください。きっと輝ける大学生活になることでしょう。
・授業時間外学習へのアドバイス
・予習 次回取り上げる人物について事前に調べてみましょう。
・復習 市民と話し合ったことをまとめましょう。

【成績の評価】
・基準
1)講義を聴いて要点をまとめる能力が向上したか。
2)自己の能力について客観的に分析ができるようになったか。
3)グループワークを適切に進められるようになったか。
4)レポートの内容が質の高いものとなったか。
・方法
1)中間レポ-ト(講義のまとめ) 40%
2)最終レポート(市民との話し合いの感想)20%
3)最終レポート(達成度自己評価報告書) 40%

【テキスト・参考書】
テキストは特にありません。参考書は授業の際に紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
公開講座を兼ねて市民とともに学ぶという形式は他大学には例のないユニークな形式です。地元の方々と交流することで地域への愛着を深め、大学生という二度とない機会を充実したものとしてください。
・オフィス・アワー
毎週授業開始前の17:30~ e-mail:yamaharu@yz.yamagata-u.ac.jp

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