教育社会学
 The Sociology of Education
 担当教員:石井 久雄(ISHI Hisao)
 担当教員の所属:工学部非常勤講師
 開講学年:2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:機能高分子工学科,物質化学工学科,バイオ化学工学科,情報科学科  科目区分:教職関連科目 
【授業の目的】
教育社会学は、教育に関する社会事象を社会学的な視点と方法で分析する研究領域です。急激に変動しつつあり、先行きの見えにくい現代社会において、社会学的な見方でもって社会事象をみることの重要性はますます高まりつつあります。この授業では、教員を志望する学生にとって注目すべき社会事象、家族、地域社会、学校等を取り上げ、社会学的な視点から分析を加えつつ、教育社会学の基礎的な概念や理論を提示していきます。それらを身につけてもらうことを、この授業の目的とします。

【授業の到達目標】
1.教育社会学の専門知識を活用できる(知識・理解)。2.社会学的視点で教育事象を分析することができる(技能)。3.教育事象について強い興味・関心を持ち続けることができる(態度・習慣)。

【授業概要(キーワード)】
教育、社会学、家族、地域社会、学校、高度消費社会、情報社会

【科目の位置付け】
教育職員免許状を取得するための「教職に関する科目」の一部である。

【授業計画】
・授業の方法
授業形態は講義中心です。プリントや映像資料等を用いて理解しやすい講義内容とするとともに、ディスカッション等で自分の意見を言う場面も設定する予定です。
・日程
1.教育社会学原論1/社会学的パースペクティブの理解、社会学的パースペクティブからみた教育現象
2.教育社会学原論2/社会的に規定された人間、地位役割体系としての社会、社会化
3.家族と教育1/家族の諸形態と機能、近代家族と子どもの誕生
4.家族と教育2/現代家族の諸特性、現代家族の将来と教育(少子化社会)
5.地域社会と教育1/地域とコミュニティ、地域社会の社会力
6.地域社会と教育2/都市化する地域社会、都市空間と人間
7.学校と教育1/近代学校の誕生、メリトクラシー
8.学校と教育2/学歴、教育と社会移動、社会階層
9.中間まとめ
10. 高度消費社会と青少年1/高度消費社会の神話と構造
11. 高度消費社会と青少年2/流行と個性表現
12. 情報社会と青少年1/電子メディアで結ばれた人間関係の現在
13. 情報社会と青少年2/社会化エージェントとしての電子メディア
14. 教育問題/いじめ、不登校
15. 最終まとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
集中講義ですので出席状況には十分気をつけてください。リアクションペーパーを配付しますので、質問、感想等を書いてください。
・授業時間外学習へのアドバイス
集中講義なので体系的な予習は難しいと思います。講義をよく聞いて、授業中・授業後に内容を十分に理解するようにしてください。復習に関しては、 ノートや配付した資料を見直したり、授業中紹介した参考図書等を読んだりすることをお薦めします。

【成績の評価】
・基準
教育社会学の専門知識を活用でき、社会学的視点で教育事象を分析することができ、教育事象について強い興味・関心を持ち続けることができる。それらのこと等が合格の基準です。
・方法
毎回出席をとります。3分の1以上の欠席は認めません。成績評価は、平常点(60%)、レポート(40%)によって総合的に判断します。

【テキスト・参考書】
参考資料を配付するので、教科書は特には指定しません。 参考図書等は、授業中紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
これまで学校等で経験したことを思い返すとともに、別の視点から学校、教育、子ども等を捉え直すことを心がけましょう。
・オフィス・アワー
集中講義のため、授業の前後、休み時間がオフィス・アワーの代わりとなる。

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